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世界が決壊するまえに言葉を紡ぐ

内容紹介

秋葉原事件から3・11以後へ――中島岳志
私は「言論ゲーム」「批評ゲーム」に飽き飽きしている。何か大きな出来事があると、既製の枠組みを使って気の利いたことを発信し、あっという間に忘却していく。興奮気味に過剰な解釈を加えながら、時間がたつとまた次のネタに過剰反応し、結局多弁という失語状態が永続する。あとには何も残らない。その残像の中で大切な問いは破棄されていく。試されたのは瞬発力のみ。それが果たして言論なのだろうか。言葉なのだろうか
本書は私が言葉をぶつけ合いたい人たちと行なった対談の記録である。みんな言葉を持っている。そこには言葉がある。届く言葉がある。

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