週刊金曜日 編集後記

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▼オーストラリアとニュージーランドでの自然エネルギーの活用状況などを伝える連載〈「原発のない国」から 安全安心なエネルギーとは何か〉が今号から始まります。筆者は『それでも日本に原発は必要なのか? 潰される再生可能エネルギー』(文春新書)で知られるジャーナリストの青木美希さんです。

 青木さんは、原発について考える集会での講演も多く、聴衆からは「原発がダメなら、どうすればよいのでしょうか」との質問を多く受けるそうです。その疑問への回答のひとつがこの連載で示されるはずです。

 連載ページでも告知したとおり、連載は隔週で、来年の3・11前後まで続きます。連載に対するご意見、ご要望をぜひお寄せください(編集部の電子メールアドレスはhenshubu@kinyobi.co.jp。メールの件名には「青木美希さんへ」と明記してください)。

 東京電力福島第一原発の過酷事故から15年が経ちますが、事故被害は続いています。ただ、原子力ムラの「必死の工作」で、事故被害が「風化」するとともに、AI(人工知能)などによる電力需要で「原発は必要」との声もあります。それは違います。連載にご期待ください。(伊田浩之)

▼10月後半、長野県・小諸で用事があり、秋の信濃路を車で走っていると、いたるところで田んぼが黄金色になっている風景に出合った。天気もよく、いっそう輝いて見える。実りの秋、そして(いつでもだが)食欲の秋、到来だ。

 お米と言えば、昨年から続いた高値による買い控えと今年の豊作が重なり、ようやく手が届く価格に下がってきた。しかし下がれば下がるほど、肥料やガソリンなど資材高騰のなかで、農家は米の生産を維持していけるのだろうかと、この先が心配になる。

 この夏は久しぶりに福島県会津坂下町で有機農業を営む堀献一さんを訪ねた。高齢化などで近隣農家から田んぼをお願いされることが多くなったという。耕作面積は広くなったが田んぼはあちこちにあり、田植えなどの作業で忙しくなったそうだ。大臣が交代するたびに米政策が変わる状況に、「(政府の)言うことを聞いているだけではダメだ」と話す。「米」については、近く取り上げる予定だ。

 さて、今号で本誌は創刊33周年を迎える。紙の雑誌が軒並みふるわないなか、ここまで続けてこられたのは読者のみなさんのおかげだ。期待に応えられるよう誌面づくりに努力していきたい。(吉田亮子)

▼井上陽水さんの歌『あどけない君のしぐさ』に「せんたくは君で 見守るのは僕」という歌詞の一節があります。それが、わが家では「せんたくは僕で たたむのは君」となります。

 10月24日から小林茂監督の『魂のきせき』が上映開始され、順次、全国公開の予定です。映画の冒頭、童謡『にじ』の歌が流れます。「♪せんたくものが いちにち ぬれて」。ある発表会で聴いて小林監督が抜擢した結華さんの透明な歌声が心にしみます。この歌、「きっと あしたは いいてんき」で終わります。

『魂のきせき』は本誌10月23日号で紹介しました。そこで触れられなかったのが、いまは亡き舞踏家の竹内空豆さんのこと。映画の中では、写真家のにのみやさをりさんと空豆さんのやり取りや撮影風景が映し出されます。にのみやさんによると、2014年7月から空豆さんを撮り始め、24年10月まで22回、10年に及んだそうです。この年12月2日、空豆さんは旅立ちました。もうすぐ三回忌。空豆さん、映画が公開されましたよ。 

「言葉の広場」12月のテーマは「今年最後の洗濯」です。午年の出来事、自分事などできれいさっぱりと洗濯したいものについてご投稿ください。(秋山晴康)