いまこそ小選挙区制を見直せ
真相解明が進まない裏金問題や世襲議員の増加、なかなか増えない女性議員----政治に対する信頼が損なわれている最大の原因は政治家の劣化だ。それを根本から正すには、選挙区制度を見直す必要がある。小選挙区制を厳しく批判してきた佐高信氏と国会制度に詳しい大山礼子氏が語り合う。
- 【対談】大山礼子×佐高信
根本的な政治浄化には選挙区制度改革が必須
戦後80年・沖縄の記憶を継ぐ
どうすれば伝わるのか
沖縄戦80年。戦争をくぐり抜けた生存者から直接その体験を聞くことは、いずれかなわなくなる。それでも語り継いでいかなければならない。いかにして記憶を継承していくべきなのか。小説、映画、アート──それぞれの分野で活躍する沖縄出身のクリエーターからヒントを得る。
- 【対談】西由良×豊永浩平
史実と向き合い、想像力を働かせる
小説家の豊永浩平さん(22歳)は大学時代に書いたデビュー作『月ぬ走いや、馬ぬ走い』で沖縄戦から現代までを貫く「暴力の歴史」を描いた。会社員の西由良さん(30歳)は、1990年代生まれが沖縄を語るコラムプロジェクト「あなたの沖縄」を主宰し、沖縄戦の記憶についても発信してきた。戦後80年。戦争を体験していない世代が沖縄の記憶を語り継ぐことはできるのか。共通の問題意識を持つ沖縄出身の2人が語り合う。 - 井上ひさしの遺志継ぐ舞台を沖縄で映画化
『木の上の軍隊』平一紘監督に聞く
劇作家、井上ひさしが生前に舞台化を願い、後進の手で実現したこまつ座の『木の上の軍隊』。沖縄戦の実話から生まれた舞台が、沖縄に生まれ育った若き監督、平一紘の手で今回映画化された。「戦争を映画で伝えたい」というプロデューサー、横澤匡広の強い思いを平監督はどう受けとめたのか。 - 沖縄戦に向き合う関連書籍を紹介
沖縄戦80 年を機に刊行された書籍を紹介する。「ジャンルというボーダーを超えた沖縄県産本づくり」を掲げて500点以上の本を送り出してきた出版社「ボーダーインク」(那覇市)と、本誌編集部が選んだ計12冊。沖縄戦から続く問題を考える手がかりにしたい。 - Choros of the Melodies コロスの唄
- 声なき者と生者の響きあいを「唄」になぞらえて
- 台湾でアジア初の原発ゼロ達成
アジアの連帯で
「原発も核もない世界」目指す - 権力濫用による再開発に異議あり
きっかけは「小泉・竹中」構造改革路線だった?
「新自由主義」下で推し進めた
"企業主導の再開発" - 教員免許取得の必修科目から憲法が外される?
中央教育審議会の部会で制度見直し発言 - きんようアンテナ
沖縄戦から80年「慰霊の日」、相次ぐ歴史修正発言に苛立ち
再審制度見直し改正案で気になる自民党「法務族」の動き
薬害サリドマイド事件被害者組織発足でシンポジウム開催
朝鮮人虐殺や強制連行研究、故・山田昭次さんをしのぶ会
"日の丸ヤミ金"奨学金(26)
親が勝手に借り、子に取り立て(1) - くらしの泉
【支援】
被災者支援のしくみを問い直した
大災害時代の新制度
新・買ってはいけない(406)
本来は薬効茶の「はちみつ紅茶」が
薬効の少ないお茶になってしまいました - きんようぶんか
【本】
『東欧1989 EASTERN EUROPE』
『18人が語る 私とコリアン』
『成田の乱 戸村一作の13年戦争』
【映画】『黒川の女たち』
【音楽】『ムーヴィング・オンワード』
【映画】『「桐島です」』
【TVドキュメンタリー】
次号予告:2025年7月11日(第1528)号
【参院選】 ●参政党 政策の中身 【日本学術会議】 ●独立性脅かす新法成立 強まる政府の統制|竪場勝司 【大阪・関西万博】 ●問題山積のまま開催中 安全性への不安拭えず|平野次郎 【ハンセン病療養所】 ●命の記憶─沖縄愛楽園1975“懸命に生きる姿、感じてほしい”|写真・鈴木幹雄、文・大月えり奈 【映画】 ●尊厳回復の道のりを記録 戦争と性暴力の罪を描く『黒川の女たち』 松原文枝監督に聞く|池田和加 【好評連載】 ●政治時評|三牧聖子 ●風速計 ナチス・エコロジズム|田中優子 ●らんきりゅう 「いのちのとりで」裁判の勝訴とそれでも謝らない厚労省|雨宮処凛 ●不謹慎な旅 香川県善通寺市 村に師団が来た|写真・文 木村聡 ●“日の丸ヤミ金”奨学金 若者から収奪する「日本学生支援機構」親が勝手に借り、子に取り立て|三宅 勝久