安保法制から1年
自衛隊員の本音

安全保障関連法が昨年9月に強行採決されて1年。今年7月には、現職の自衛官が安保法制は憲法違反であり、違憲・違法の法制には従えないと国を提訴した。そこまでする自衛官は稀だが、安保法制で直接影響を受けるのが自衛官であることは事実だ。首相からは所信表明演説で「敬意」を表明され、多くの自民党の議員から拍手を送られた自衛隊だが、現状をどう思っているのか、本音を探ってみた。

  • 安保法制は違憲!
    国を提訴した現職自衛官
    本誌取材班
  • 元レンジャー隊員が語る「死ぬな、殺すな」
    井筒高雄
  • 横須賀「自衛官・家族アンケート」結果

    安保法制の可決が迫っていた2015年の夏、横須賀市内約1400世帯の自衛官官舎に、「自衛官・家族のみなさまへ」と題された手紙とアンケート用紙が届けられた。返ってきたのは22通にすぎなかったが、そこには外に出にくい貴重な肉声が込められていた。

  • 模範解答は「自分の子どもも自衛官に」
    本音は「子どもは自衛官にしたくない」
    坂本茂

    主に練馬と朝霞の駐屯地で30年もの間、自衛隊員をウォッチし、また積極的に話しかけて関係をつくってきた坂本茂さん。建前の言葉に隠された本心を探り出す。

  • 安定収入は失いたくないが……
    「殺す」「殺される」不安も
    福元大輔

    日本で唯一住民を巻き込んだ地上戦が行なわれた沖縄では軍隊に翻弄された記憶から自衛隊への思いは複雑だ。しかしいまは安定収入のある公務員として自衛官は人気があるという。海外で戦闘に加わる可能性がでてきたことを沖縄の自衛官はどう思っているのか。

  • 「撃った」ら自分の責任になる
    海外派遣の矛盾を一番理解しているのは自衛隊
    伊勢崎賢治

    安保関連法の制定によって11月に南スーダンに派遣される部隊に新任務が付与されようとしている。だが、南スーダンの停戦合意は、実質破られている。そんな“戦場”に自衛隊を派遣することが許されるのだろうか。

  • 岸田派(宏池会)が総会をメディア非公開に 本誌取材班
  • 金融・経済界・マスメディアのタブー
    経営者が怯える帝国データバンクの知られざる実態 野中大樹
  • 「ボブ・ディランにノーベル文学賞!」の意味 藤田 正
  • 無料コンサートチケットを高額転売していた専門学校 成田俊一
  • 早坂康隆・広島大学准教授らが警告!
    伊方原発の直下で巨大地震が起きうる 伊田浩之
  • こころみ代表・神山晃男さんに聞く
    すべての孤独と孤立をなくしたい 聞き手・平井康嗣(本誌編集長)
  • 連載「沖縄の記憶」2
    子も孫も殺した…座間味島での"強制集団死" 写真・文 亀山 亮
  • 沖縄・高江への機動隊派遣に市民が住民監査請求 渡辺 豪
  • 映画『湾生回家』ホァン・ミンチェン監督インタビュー
    日台の歴史の波にもまれた庶民の姿を描く 斉藤円華
  • 連載 自由と創造のためのレッスン 52
    進歩派政権時代の終焉(2) ブラジル 廣瀬 純

週刊金曜日ちゃんねる

購入

  • amazon
  • Fujisan
  • 楽天ブックス
  • セブンネットショッピング
  • 定期購読

ページトップに戻る