シン・ゴジラと核

映画『シン・ゴジラ』がヒットしている。9月11日までの累計観客数は450万人、興行収入は65億円を突破した(東宝発表)。 膨大な情報量とスピード感が人気の秘密とされ、鏡のように見る人の問題意識や関心を映し出す。しかも、『シン・ゴジラ』は東日本大震災と東京電力福島第一原発の破局的事故を思い出させる。 広島への原爆投下も意識している。米国の水爆実験が初代ゴジラを生み出したように、『シン・ゴジラ』もまた、「核」問題と分かちがたく結びついているのだ。

  • ゴジラシリーズ全作品紹介
  • シン・ゴジラと核
    なぜみんな『シン・ゴジラ』を語りたがるのか
    現代日本を告発する一大叙事詩

    長山靖生

    ゴジラ映画の魅力はどこにあるのか。『シン・ゴジラ』公開前の今年7月、『ゴジラとエヴァンゲリオン』(新潮新書)を著した筆者が新作を語る。

  • シン・ゴジラと政府
    3・11後の官邸描いた『太陽の蓋』製作、橘民義さんに聞く

    『シン・ゴジラ』のヒットで、3・11を描いた映画『太陽の蓋』が注目されている。ゴジラが虚構なら、東京電力福島第一原発事故は現実だからだ。

  • 『シン・ゴジラ』を語る

    『シン・ゴジラ』についてはさまざまな切り口から賛否両論を語ることが可能であり、それがヒットの理由でもある。3人の識者の視点をお届けする。

  • シン・ゴジラと広島
    被爆体験を日本人自身が忘却しつつあるのではないか
    高瀬毅
  • シン・ゴジラとオタク
    オタクのまま社会化して現実への接近を試みる
    韓東賢
  • シン・ゴジラと原発
    陸海空自衛隊をはじめ政府が全面協力した反原発映画
    福島みずほ
  • シン・ゴジラと除染
    尾頭ヒロミの「よかった」にはどんな思いが込められているのか
    木野龍逸
  • DVDと本10作品 ゴジラをより深くあじわう
    編集部

    『シン・ゴジラ』をより深くあじわうには1954年公開の初代『ゴジラ』は必見だろう。さらに本誌編集部員がお勧めのDVDや本を紹介する。

  • マスコミタブー 大手広告会社・博報堂 1
    テレビCMの「間引き」疑惑が浮上 黒薮哲哉
  • 「2018年から全面禁止」でも残る懸念
    ネオニコチノイドのない世界へ──フランスの闘い 羽生のり子
  • もう打つ手なしの東京電力の惨状
    破綻した「凍土壁」による汚染水対策 木野龍逸
  • 中国電力の「恫喝訴訟」に勝利和解した喜びも半減
    山口県が上関原発埋め立て免許延長 山秋 真
  • ルポ ナヌムの家
    「慰安婦」問題解決に求められるのは「魂の合意」だ 山口祐二郎
  • 右派が従軍「慰安婦」関連裁判で連続敗訴 成澤宗男
  • 〈平和の少女像〉制作者・キム夫妻の思い
    「像の撤去などできない」 岡本有佳
  • 連載 チェルノブイリと福島 2
    薬代の補助減額など悪化し続ける補償 片山夏子
  • 連載 自由と創造のためのレッスン 51
    進歩派政権時代の終焉(1) アルゼンチン 廣瀬 純
  • 廃棄されたビーフカツがスーパーで売られていた
    ダイコー事件はなぜ起きたのか 杉本裕明

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