イケイケ経産省とおびえる財務省

首相官邸の
霞ヶ関掌握術

メディアに「アベノミクス」という言葉が躍ったかと思いきや安保法制一色に染まり、それを払拭するかのように「新3本の矢」なる次の"経済政策"があらわれた。浮かんでは消えるスローガンに、私たちは踊らされてはいまいか。目を凝らしてこの政権をみてみると、「奥の院」にいるのは経済産業省の官僚たちだ。一方で、かつて「省のなかの省」と言われた財務省の影が薄くなっている。

  • 経済政策から安倍談話にまで口を出す
    「奥の院」に経産官僚がいすわる
    中央集権政治の危うさ

    野中大樹
  • 安倍内閣の実態は「経産省原子力ムラ内閣」
    原発再稼働のため“脅し”をかけてまわった
    今井尚哉氏

    横田一

    安倍首相の最側近、今井尚哉秘書官は、経産省資源エネルギー庁の次長でもあった。民主党政権が大飯原発を再稼働した時、裏方で“絨毯爆撃”をしかけていったのは今井氏だった。安倍内閣が「原子力ムラ内閣」であることを浮き彫りにする。

  • 対談 江田憲司×佐高信
    安倍政権を動かす「霞ヶ関の嫌われ者」

    安倍政権を牛耳るのは経済産業省だ、という見方がある。しかし、元通産官僚で、橋本龍太郎総理の秘書官を務めた江田憲司衆議院議員は「そうではない」と言う。一部の経産官僚が強い力を持っているのは事実だが、経産省には豪腕の“ヤクザ”がいなくなった、というのだ。評論家の佐高信・本誌編集委員が話を聞いた。

  • 潜水艦やミサイル技術を売り込む
    武器輸出に前のめりの安倍政権
    成澤宗男

    武器輸出が事実上の全面解禁になって、2年近くが過ぎた。 経産省や防衛省は現在、潜水艦のオーストラリア売り込みに躍起だが、このままでは、世界に武器を売りまくることが日常の光景になる。 しかし、儲かれば何を売ってもいいのだろうか。

  • 現市長に猛追する"辺野古NO!"の志村恵一郎候補
    「辺野古」問題に直結する宜野湾市長選挙 銘苅一哲
  • 安倍首相の「謝罪」の意味を問う
    日韓「慰安婦」問題合意の虚妄 能川元一
  • 飛耳長目 115
    北朝鮮の核実験と辺野古新基地問題 佐藤 優
  • 欧米と逆行する「積極的平和主義」
    進展する日本とイスラエルの協力関係 本誌取材班
  • イスラエルの攻撃から15カ月
    ガザに広がる住民の失望と怒り 写真・文 土井敏邦
  • 阪神・淡路大震災から21年 破綻した"神戸市の埋め立て開発行政"1
    生体肝移植失敗はなぜ起きた 粟野仁雄
  • 韓国の鬼才キム・ギドク監督インタビュー
    なぜ「民主主義」は殺されてしまったのか 渡部睦美

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