維新ってなんやねん

昨秋の総選挙で議席を一挙に4倍増にした国政政党「日本維新の会」──「身を切る改革」を掲げ、既成政党や「既得権益」を批判してきたが、一方で「その政策は自民党と変わらない第三与党だ」「歴史修正主義の右翼政党」などとの指摘も根強い。政治資金にまつわる疑惑も絶えない。「カネ集め」の違法性を問うて「維新」を刑事告発した憲法学者と、ナチズムにもくわしい現代ドイツ政治の専門家に分析と報告をお願いした。

  • 問われる順法精神「資金集め」を刑事告発した憲法学者の分析
    「身を切る」と言いつつ「身を肥やす」錬金術
    上脇博之

  • 木戸衛一・大阪大学教授に聞く
    「維新はファシズムなのか?」
    ドイツ現代政治研究者から見た相似と相違

    聞き手・本田雅和

    「維新」が政界に最初に登場したのは2010年4月。大阪の地域政党として「大阪維新の会」が、当時の橋下徹・大阪府知事を中心に結成された。それから10年余り――さまざまな保守系グループとの合従連衡・紆余曲折を経て、現在の国政政党「日本維新の会」に発展。今や衆議院で第三党となるまでに。本誌4月29日・5月6日合併号で見たように独自の憲法改「正」案ま で発表している。ドイツ現代政治を長年研究し、ドイツでは日本政治を講じてきた木戸衛一・大阪大学教授の目にはどう映っているのか。

  • 本誌の質問状に「維新」側が回答
    資金集めで「事務的ミス」「謝罪し、訂正」
    「再発防止に努める」と音喜多・政調会長

    本田雅和

  • 3.11から11年
    国の責任を問う福島原発事故の生業訴訟

    「本当は人生そのものを返してもらいたい」 牧内昇平
  • 11冊の平和絵本
    子どもたちの心に種を蒔くために
    暴力と恐怖のない世界を
    内海彰子
  • 不謹慎な旅(47)名古屋オリンピック構想
    招致失敗のレガシー 写真・文/木村 聡
  • 劇映画『ドンバス』が急遽公開
    ウクライナ・ドンバスを舞台に
    腐敗し崩壊する社会を描く
    中村富美子
  • 性的指向と性自認のリアル さまざまなわたし(2)
    性的マイノリティーを公表して生きる 北山公路
  • きんようアンテナ
    東電刑事裁判控訴審、被害者参加代理人が「続行」上申書 佐藤和雄、岩本太郎
    文科省が教科書検定意見4件撤回 高嶋伸欣
    海洋放出中止を求め市民団体が申し入れ 佐藤和雄
    「辺野古新基地建設断念を」元山仁士郎さんがハンスト 佐藤和雄
  • 官製談合・汚職事件で賠償を求める監査請求 杉本裕明
  • 青木理の温泉という悦楽(4)信州 桃源郷の湯
    伝説の舞台を巡り 眼福と湯福をたっぷり満喫
  • ゲノム編集トマトの種苗無料配布に全国で反対運動 神原里佳
  • たとえば世界でいま
    米国/揺らぐ中絶の権利の合憲性 片瀬ケイ
  • 韓国/文在寅氏が検察捜査権を剥奪 北方農夫人
  • 【提携連載企画】 公害『PFOA』17
    摂津の女性60人の血液からも高濃度PFOA検出 Tansa中川七海
  • メディアウオッチ
    日経新聞が掲載した漫画の全面広告は
    女性を軽視する感覚の露呈
    太田啓子

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