コロナと基地

沖縄では毎年、沖縄戦で日本軍の組織的戦闘が終わった6月23日を「慰霊の日」としてその犠牲者を追悼する。だが今年はコロナが猛威を振るい、それもままならない。10万人あたりの感染者数は全国最悪の数字。観光立県にとって、移動の禁止は経済的に大きな痛手でもある。だが、細田博之元官房長官は「国の政策に頼るなんて沖縄県民らしくない」などと辺野古新基地建設をめぐる対立から沖縄をあてこする発言をした。苦しむ市民を守ることは国の使命ではないのか。放言の背景に沖縄への差別はないのか。ヤマトからは見えない沖縄の現状を報告する。

  • 埋め立てめぐり地方議会に意見書採択求める動き
    遺骨眠る土で基地つくるな
    平野次郎
  • 沖縄は全国でも最悪
    コロナ感染拡大で「命の選択せざるを得ない状況」
    篠原知恵
  • 沖縄から見た土地規制法案の戦前回帰
    「軍事を再び公共と位置づける」
    阿部岳

    チョウ類研究者の女性宅に突然沖縄県警の家宅捜索が入った。威力業務妨害容疑。国会最終盤の焦点に浮上した土地規制法案が可決されれば、さらなる暴走が予想される

  • キャンプ・シュワブゲート前での座り込みで逮捕
    「私を逮捕するよりアベを逮捕すべきでしょう」
    具志堅なつ

    沖縄県名護市辺野古の新基地建設。それに反対する市民たちによる「米軍キャンプ・シュワブ」ゲート前での座り込みは、すでに2500日以上、続いている。昨年12月の座り込みで、その「事件」は起きた。座り込みに参加していた1人の女性が、逮捕・連行されたのだ。農業を手伝う69歳の具志堅なつさん(仮名)は、なぜ、どのように逮捕されたのか。辺野古の新基地建設をめぐる現状を伝えるために、彼女に手記を寄せていただいた。

  • 沖縄県知事の諮問機関「万国津梁会議」が新たな提言
    辺野古は「最もありえない選択肢」
    柳澤協二

    玉城デニー知事の諮問機関「米軍基地問題に関する万国津梁会議」が辺野古新基地は「唯一の解決策」ではないなど新たな提言をまとめた。これは沖縄県だけでなく、政府、すべての市民に向けたメッセージだ。同会議委員長が解説する。

  • 沖縄を考えるドキュメンタリー
    夜明け前のうた 消された沖縄の障害者
    岩本太郎
    沖縄と本土 一緒に闘う
    中村富美子
  • 「手遅れ死亡」40人、民医連が調査結果を発表
    コロナ禍で医療にアクセスできず 片岡伸行
  • 【スクープ】五輪組織委、「開催中の中止」にまで言及
    迷走にパートナー企業は驚愕 Tansa
  • 学生有志の会、3月末までの納入期限延長を要求
    未入学大学への入学金支払い平均30万円が進路を歪める はじめすぐる
  • 花巻の風05 鈴木寛太さん 佐藤直人さん
    ゼロからスタートでぶどう農家へ 北山公路
  • 強制動員訴訟への消極的判断が相次ぐ理由
    「対日融和」への政治的判断ではない 山本晴太
  • たとえば世界でいま
    米国/大坂なおみが投じた一石 片瀬ケイ
    ドイツの「白バラ運動」ゾフィー生誕100年 神野直子
  • メディアウオッチ
    「社説盗用」疑惑に愛媛新聞の回答は? 臺 宏士
  • 総務省接待問題、国会閉会で幕引きでよいのか 砂川浩慶
  • 【著者インタビュー】
    『原発事故の真実 始動した再エネ水素社会』菅直人氏 聞き手/尾中香尚里

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