"犠牲の祭典"東京五輪

各地で緊急事態宣言がでている日本でオリンピック・パラリンピックが開催されようとしている。中止にならなければ、感染リスクをおして子どもから大人までボランティアにかり出され、医療や経済支援にまわすべき財政が五輪の費用に消える。「安倍政治」の負の遺産である五輪誘致の責任を負う為政者もいない。このまま強行し、人々の命や生活を踏みにじった"犠牲の祭典"の一つとして東京五輪の名を残すのか。

  • 上智大学国際教養学部教授・中野晃一インタビュー
    東京五輪は「国威発揚」案件であり
    「アベノミクスの残骸」でもある
  • 「東京五輪開催中止」呼びかけ人・宇都宮健児インタビュー
    これ以上生活と命の犠牲を求めるのか

    開催反対に40万超の署名

    開幕まで50日を切る東京五輪・パラリンピックだが、日増しに開催に反対する声が高まっている。5月5日から「Change.org」で始まった開催中止を求める署名の賛同者は42万人を超えた。署名発起人の宇都宮健児さんに思いを聞いた。

  • 五輪中止損害報道に惑わされるな
    コロナ禍開催のほうが経済的損失大
    鷲尾香一

    コロナ禍の中、東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京五輪)を開催するのか、中止するのか。さまざまな意見が交わされているが、中止した場合と緊急事態宣言発令のリスクを抱えたまま開催した場合での経済的影響をそれぞれ考察する。

  • 差別と開催地蹂躙こそ五輪の歴史
    「平和の祭典」という虚構から目覚めよう
    井谷聡子

    自民党議員による性的少数者への差別発言は五輪の精神に反するとの批判もある。しかし近代五輪は、女性や性的少数者を排除してたし、開催地住民から土地を奪い、反対の声を無視して強行する暴力的な歴史を持つ。友好と平和を謳う崇高なイメージは虚構にすぎない。

  • コロナ禍における時短命令は合憲か
    グローバルダイニング訴訟は「あなたが自由をどう考えるか」の試験紙だ はじめすぐる
  • 【提携連載企画】高齢者狙う新聞販売04
    新聞労連の動きは鈍く Tansa
  • 現地ルポ 三重・芦浜原発が撤回されたまち
    20年あまり経っても残る「国策」の傷痕 大瀧哲彰
  • 「どちらでもいいけど、やめた方がいいんじゃない?」
    コロナ禍の混沌 写真・文/初沢亜利
  • 「楠公さん」復権へNHK大河ドラマ誘致の動き
    「戦前の『臣民』教育検証せず史実より道徳優先」と疑問の声 文・写真/平野次郎
  • メディアウオッチ
    首相会見取材規制問題で足並み揃わぬ記者会 臺 宏士
    米メディア理論家ラシュコフ氏の新著邦訳刊行 小池モナ
  • 【インタビュー】
    『たゆたえども沈まず』 遠藤隆監督
  • たとえば世界でいま
    中国/「東京五輪支持」の思惑 佐藤さとみ
    在日ビルマ外交官が解任、強まる圧力 北方農夫人
  • 不謹慎な旅 (37) エジプト・カイロ
    豚の場所 写真・文/木村 聡
  • 自由と創造のためのレッスン(107)
    「パレスチナはフェミニズムの課題だ」 廣瀬 純
  • 市民有志が衆参全国会議員へ質問状
    安倍晋三氏の議員辞職勧告決議に賛成しますか? 秋山信孝

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