追悼 石牟礼道子

この春、石牟礼道子さんが亡くなった(享年90)。長い年月をかけて書き上げた「苦海浄土」三部作は、近代文明を根底から問い直す作品として社会に衝撃を与えた。本誌には編集委員として立ち上げに加わり、後には熊本市・真宗寺脇の借家を仕事場に小説「天湖」を連載してくれた。今回、ゆかりの方々の寄稿をもとにその作品世界を見つめ直し、石牟礼さんを偲びたい。

  • 被写界深度の深さと時間軸の長さ
    石牟礼道子さんが見ていた世界
    高峰 武
  • 壮大な「いのち」の連環を詩情に照らされた言葉に
    闘いと祈りの生涯
    若松英輔

    数々の著書を通して、石牟礼道子さんの世界を語ってきた若松英輔さん。
    言葉に深く沈潜し、「詩情」の結晶とも言える作品世界を照らし出す。

  • 緒方正人さんインタビュー
    「狂う」ことで見えた世界

    緒方正人さんほど「石牟礼道子の世界」を体現している人はいないかもしれない。石牟礼さんの発案で「祈り」に起点をおく会をつくろうとなった折、「本願の会」と命名したのは緒方さんだった。緒方さんの目に石牟礼さんはどう映っていたのか。

  • 『苦海浄土』が産声をあげようとする1960年代
    魚に包丁を入れる安寧な姿に感銘
    桑原史成
  • 浄瑠璃芝居『六道御前』演じる金子あいさん
    魂ゆさぶる言葉の力

    熊本市内の施設の小さな娯楽室。観客は石牟礼道子さん一人だけ。そこで一人芝居『六道御前(ろくどうごぜ)』を演じた金子あいさんが、石牟礼作品を演じる思いを語る。

  • 〈再録〉魂ゆらぐ刻を
    石牟礼道子
  • 佐川宣寿前国税庁長官がみせた"ぼろ" 本誌取材班
  • 安倍首相の疑惑隠蔽と逃げ切りを絶対に許さない 福島みずほ
  • 公文書偽造と行使は騒乱首謀者並みの犯罪 田岡俊次
  • 籠池氏接見で野党の追及強まる 横田 一+本誌取材班
  • 安倍昭恵さんが証人喚問に応じれば救国の決断 山口敏夫
  • 赤池誠章参院議員と池田佳隆衆院議員は恥を知れ
    前川喜平前次官の授業に介入した自民党議員 横田 一
  • 連載 ぶれない・あきらめない・おそれない 石川真生
    琉球侵略から現在までを再現する「大琉球絵巻」を制作中の写真家
  • 函館地裁、大間原発の建設差し止め認めず
    「あの証人調べはなんだったのか!」怒る住民たち 伊田浩之
  • ジャーナリスト・高野孟氏に聞く
    「中国脅威論」にだまされるな
  • 短期集中連載 原発の来た町 伊方原発はこうして建てられた
    第2回 四電の裏工作 斉間 満
  • 武装闘争の女性詩人、チラナンは語る 四方田犬彦

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