過去の戦争 未来の戦争
今年は日本軍が真珠湾を攻撃した太平洋戦争開戦から75年にあたる。75年前の戦争を、決して過去のことだと思ってはいけない。今現在、集団的自衛権や駆け付け警護、その他さまざまな法律の制定によって、未来の戦争につながる材料は山のようにあるのだ。今週号の特集では、過去の戦争から何を学ばなければいけないのか振り返ると同時に、未来の戦争を止める術を考えた。
- 「中国脅威論」にしがみつき、米中関係を読み間違い
世界の潮流から取り残される安倍政権「中国憎し」でアジア情勢も世界情勢も目に入らず、安倍政権の外交戦略は冷戦時代そのまま。メディアもそれに乗っかって、米中開戦を煽る。未来の戦争を起こさせないための外交戦略が、今の日本には必要だ。
- 最初の1人が犠牲になった時、最悪の事態が来ます
元陸上自衛隊二等陸曹・末延隆成さんに聞く元自衛隊員の末延さんは、安倍法制や駆け付け警護によって自衛隊員の命が切り捨てられることに危惧を抱いている。南スーダンで、もし自衛隊員が亡くなることがあったら――そんな不安は的中しないとは限らない。
- 日本はなぜ南スーダンに行くのか
11月に特定非営利活動法人日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)主催で行なわれたイベントで、マイケル・ヘインズさんが語った「戦争のリアル」の内容を抜粋して紹介する。
- 今こそ「大日本帝国」総体の侵略の歴史を総括せよ
纐纈厚・山口大学名誉教授に聞く安倍晋三首相は今月、ハワイに「慰霊」に行く。だが75年前の12月8日、日本軍は真珠湾攻撃の前にマレー半島を侵略した。それに先立つ中国も含め、アジアへの侵略は明治時代から始まっている。
- 日中平和に命を賭けた母「テル」を想う
長谷川暁子さんに聞く日中戦争の時代、エスペランチストの長谷川テルは、中国で日本兵に反戦を呼びかけた。その娘の暁子さんは今、悪化した日中関係を憂いながら、母の生き方を語る。
- 飛耳長目 126
北方領土交渉に必要な反日ロビー封印 - 内部文書が想定する南スーダンの危険性
- 対談 平川祐弘 × 中島岳志
『ビルマの竪琴』作者・竹山道雄が見た「大東亜戦争」 - ホワイトハウス入りした「オルタナ右翼」とは何か?
- 誰も書かない「ドゥテルテの真実」
- 『琉球新報』『沖縄タイムス』記者拘束事件
- 短期集中連載 相模原障がい者施設殺傷事件を考える 最終回
事件を歴史の闇に葬り去るのか - マンションの罠 〈後篇〉
被災マンションに迫る建て替えや地上げ - 超高層マンションは建て替えられない!?
- 元PPMのピーター・ヤーロウ氏が語るトランプ