演劇の力
- 新作のテーマはTV報道現場の……「空気」?
永井愛が考える、ジャーナリズムの萎縮と社会いま、演劇こそが社会を変える。そう言い切ってしまいたい。あふれる反骨心、批評精神は、安倍政権の暴走でさらに鋭さと深みを増す。生身の人間が生身の観客に直に語りかけ、ふと立ち止まらせ、再考させる。そんな演劇ならではの力を、いまいちど信じてみよう。まずは、世の中に蔓延する「これって、おかしい」を、巧みな笑いの舞台に昇華する永井愛。新作では「言論の封殺」に切り込む。そこから覗く、日本社会とは。そして、人間とは――。
- 劇団「燐光群」主宰のアウトサイダー
坂手洋二が問い続ける、社会性と戦争に対する
デリカシー天皇の戦争責任や天皇制の本質を鋭く捉え、さまざまな角度での表現を試みる作家はいまどれほどいるのか。新作『天使も嘘をつく』初演の直前、1980年代から第一線を疾走してきた思いの丈を語ってもらった。
- 民主党政権の内閣官房参与として働いた
平田オリザが語る、政治のリアリズムと演劇の
リアル現実政治の舞台にも臆さず立ち、鳩山友紀夫元首相のブレーンとなったその活動には風当たりも強いが、「そもそも芸術は誤解されるくらいが面白い」と作品論を語る。この異色の作家にとっての政治、そして演劇とは。
- 楽しく開かれた「女子会」で現代を俯瞰する演劇を
その名も――亜女会!政権が女性活躍推進を謳う一方、日本で女性国会議員はわずか11%。しかしそんな状況を悲観することなく、「男性でもトランスジェンダーでも、誰にでも楽しく開かれた女子会を」という名目の演劇団体が存在する。「アジア女性舞台芸術会議実行委員会」、通称「亜女会」だ。
- ゼロ年代の〈前衛〉からテン年代へ――
社会を見据えた「物語」を求めて前衛的で、美を追究する作品が人気だったゼロ年代の演劇。しかし、東日本大震災を経て、よりダイレクトに社会を見つめ、作品にする新しい世代の台頭が目立つ。それは、「演劇の力」を再認識させる変化でもある。推移を検証してみた。
- 国際航空宇宙展 早稲田や法政、横浜国立、東海など9大学がブース出展
武器見本市に転進する大学 - 差別・弾圧と大阪府警
- 差別体質を露呈した「土人」発言
- 大阪の中の沖縄 差別の歴史と現実
- 連載「沖縄の記憶」4
71年後の不平等、終わらない戦争 - 飛耳長目 125
沖縄への構造的差別としての「土人」発言 - wamに爆破予告
- 一方的な名指し非難で対立が煽られていく
- wamへの脅迫と「歴史戦」