「南京」と「慰安婦」
中国の「南京大虐殺」関連資料のユネスコ世界記憶遺産登録にケチを付け、一方で「特攻隊の遺書」を登録させようと動いた安倍首相と自民党。今や世界に向かって、「『南京』も『慰安婦』も捏造だ」と言いたげだ。このような歴史修正主義者たちが外交を乗っ取ったら、日本は世界で孤立する。
- ユネスコ騒動に見る安倍自民党の極右体質
歴史修正主義は日本の外交政策か
- 対談 能川元一×小野賢二
南京大虐殺とどう向き合うか
ユネスコ(国連教育科学文化機関)が南京大虐殺公文書11点を「世界記憶遺産」に登録(日本時間10月10日発表)した前後、日本テレビが深夜枠で放映したドキュメンタリー「南京事件/兵士たちの遺言」(10月4日、11日再放送)が話題に。番組に出演し、資料を提供した小野賢二さんと歴史修正主義を批判し続ける能川元一さんが南京大虐殺をめぐる情勢を語った。
- 公文書で明らかになった官憲による「慰安婦狩り」
朝鮮人女性「年間1万人」強制連行の動かぬ証拠
第二次大戦末期、日本の植民地だった朝鮮から朝鮮人女性を集めて日本内地や国外に送る強制連行が、1944年度の「国民動員計画」だけで年間1万人に及んでいたことが、新たに見つかった「極秘通牒」などの戦時中の公文書でわかった。文書を発見したジャーナリスト・今田真人さんが「官憲による慰安婦狩り」の真相に迫る。
- 新しさを装った歴史修正の動き
根拠なき新説?
朴裕河氏をもてはやしていいのか
南京大虐殺や日本軍「慰安婦」をめぐり、「歴史修正」という名の偽造を恥ずかしげもなく“外交戦略”にする日本政府と自民党だが、新しい偽造とも言うべき根拠なき主張で日本の“リベラル知識人”をも取り込んでいるのが韓国・世宗大学校日本文学科教授の朴裕河氏だ。その主張の何が問題なのか。
- 注目されるのは昨年のアジア連帯会議提言
「慰安婦」問題解決のカギは日韓政府の決断力か
- 吉見×桜内裁判で問われたもの
「慰安婦」=性奴隷は「捏造」なのか
自著を一方的に「捏造」とされ、名誉を毀損されたとし、日本軍「慰安婦」問題研究の第一人者である吉見義明・中央大学教授が、桜内文城氏(元衆議院議員)を訴えていた裁判が10月5日に結審した。裁判では何が問われたのか。
- 戦前の日本社会にも「公娼制度=奴隷制度」との認識があった
「慰安婦」が性奴隷であるこれだけの理由
「慰安婦」は性奴隷ではなく公娼(売春婦)だ--。『ワシントン・ポスト』紙(2007年6月14日付)の意見広告での主張と同様、日本政府=安倍政権も日本軍「慰安婦」が性奴隷であったことを否定する。しかしそれは、国際社会の認識と乖離するのみならず、戦前以下の人権意識に基づくものではないか。
- 「慰安婦」の調査をしたヒルデ・ヤンセン氏インタビュー
日本軍はインドネシアで何をしたのか
自民党政権は、日本軍「慰安婦」を「強制連行していない」と主張する。だが、インドネシアの数々の実例はこれがウソだと示している。
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