大学と戦争
戦争法案強行採決への批判をそらすためか臨時国会を見送った安倍政権。「戦争ができる国」への準備は着々と進められている。「人文系不要論」にはじまる、政府の理工系重視の政策もその一つ。科学史家の山本義隆さんが繙く日本における、ときの権力と科学者の関係から見えてくるものは。
- 理工系にとっての戦争
日本の科学技術
- 「軍事利用に対する憂慮」も出た「安保法制」
理系大学からみた反対理由
「安保法案」が国会で審議されている最中、「安全保障関連法に反対する学者の会」が発足。その声明や賛同署名に呼応するかのように、全国の教職員、学生、卒業生たちによる、法案への反対・抗議の声明やアピールは、各地の大学に燎原の火のごとく広がった。ここに掲載したのは、そのなかでも“理系”大学からの声明・アピール文の一部です。誌面の関係で全文の掲載が難しいため、編集部の責任で、その一部を引用・掲載しています。全文については、それぞれのホームページを参照してください。
※「安全保障関連法に反対する学者の会」のサイトには、これらを含めて、全国の「各大学の取り組み一覧」が掲載されているので、ぜひ、そちらも参照してください。 URL http://anti-security-related-bill.jp/link.html - 「自由と平和のための」幟にのせたメッセージ
戦争法制反対“しんがり”は
「東京藝大有志の会」だった。
もともと個々人はバラバラ。自由人の集まりと評される東京藝大。だが今回は、それを認め合い、違いを尊重し合ったうえで、一つの目的のために繋がった。表現の自由を守るため「安倍強権政治」打倒。
- 東京理科大理事長交代の背景にあるもの
これで「世界の理科大」をめざすのか
今年9月、突然の理事長交代をめぐって、東京理科大学が揺れている。背景には、理系私立大学の経営手法をめぐる意見の相違があるとされるが、名門理系大学の科学研究をめぐる実態も浮上。将来に暗雲を投げかける。
- まぼろしのノーベル賞 東北大学“井上合金”事件〈上〉
「カラ実験疑惑」
ノーベル賞にわく日本。科学技術立国を喧伝する政府。しかし威勢のよい掛け声とは裏腹に日本の大学の国際的評価は日々下降している。何が起きているのか。東北大学で起きたある「論文不正」事件を検証・報告する。
パリ同時テロ
- 矛先は欧州の「普遍の価値観」
- IS打倒は困難なフランスのジレンマ
- 大阪ダブル選挙
無意味な住民対立煽った橋下徹氏 - 岸信介と米国機密文書―― 戦後史の闇
- 連載 自由と創造のためのレッスン41
ポスト産業資本主義の労働運動へ - 「多様な教育」法案に東大教授も異論
- 映画『放射線を浴びたX年後2』が完成
語られ始めたビキニ被ばくの実態