新社会人の憂鬱

社会人として知っておくべきこと、考えておくべきことはなにか。不安と希望を抱えた若者に小誌から声援を送る。

  • 僕たちは誰もが誰かしらを足蹴にして生きている
    赤木智弘

  • “不自由さ”を前提とした社会からの転換
    不安な時代の羽ばたき方
    水無田気流

    「専業主婦」志向の女性が増加するなど、現在の若者は全体的に「保守化」傾向にあると言われる。今年、『無頼化した女たち』でその背景を分析した筆者が、社会を生きていくうえでの姿勢について語る。

  • 研修の場で繰り広げられる異常な興奮
    社会人が断れない勧誘“自己啓発セミナー”
    藤倉善郎

    マルチ商法や詐欺まがいの自己啓発セミナーが新たに目をつけた市場のひとつが企業研修。仕事にプラスになるかもと安易に手をだすと危ない。


  • 給与明細からわかるあなたの労働
    稲毛由佳

    社会人になって楽しみなのが、何といっても初給料。「やった?! 初給料??!」なんて浮かれたくなる気持ちもわかりますが、ちょっと待て。毎月のお給料と同時にもらう「給与明細」。ただの紙切れ1枚ですが、自分の労働の実態がよくわかる、とてもとても大事な“紙切れ”です。自分を守るためにも、基本的な見方は覚えましょう。

  • これから男社会に飛び込む女子たちへ
    北原みのり

    この春から社会人になるあなた(女子限定)に、北原さんからエールを届けます。

  • 編集委員オススメ 不安な時代に生きる本6冊
    雇用破壊の進む社会で(雨宮処凜)/自由を失うという試練(佐高 信)

  • 「みんな」と「維新」の存在感急低下の一方で
    集団的自衛権行使めぐり連立の意味を問われる公明党 横田 一

    みんなの党の渡辺氏の借金問題と維新の橋下代表の空振り市長選で、安倍首相が代替連立相手と目論んでいた両党の存在感が急低下。公明党の存在感が増すなかで、集団的自衛権行使をめぐって溝が横たわる自・公が、連立協議に向けて準備を本格化させている。

  • 満腹の情景 第28回
    凍てつく大豆農家が守る「凍み豆腐」の技 写真・文:木村 聡

    宮城県は北海道に次ぐ全国2番目の大豆生産地。大崎平野の岩出山周辺も水稲からの転作で大豆作りが多く行なわれている。 その大豆から作るのが、豆腐の保存食「凍み豆腐」である。岩出山は温泉は出ないが、いい水が出た。豆を煮るための薪も、近くの山から容易に調達できた。そして、冬の冷え込みと乾燥した気候。自然環境を生かした凍み豆腐作りは、いまに続く農閑期の伝統的な仕事だ。 昔は自然のままに凍結、解凍、乾燥させていたが、現在は豆腐を作ったらすぐに冷蔵庫で凍らせる。その後に1週間ほど熟成させてから天日干し。この熟成工程がほかの地域にない味わいを生む。確かな歯ごたえ。かみしめると漂う豆の素朴な香り。風土が培うというあたり前で、貴重な味である。

  • 水俣を継承する〈東北〉へ 山内明美

    3年前のあの日の夜、通信機器は使えず、故郷である宮城県南三陸町がどういう状態にあるのかわからぬまま、石牟礼道子さんの『苦海浄土』を手に取り、読みはじめた。なぜ『苦海浄土』だったのだろう――山内明美さんはそう振り返る。2011年3月11日の夜を、あの出来事を迎えるにいたったのは、ひとりの人間の単あるめぐりあわせというより「近代の帰結」であったといえるのではないか。東日本大震災から4年目にして、山内さんはようやく水俣へたどり着くことができた。あの日の夜から連なる水俣は、〈東北〉へと、どのようにつながっているのか。水俣病の震源地となった茂道や坪谷を歩き、胎児性水俣病患者、半永一光さんらにお会いした。(編集部)

  • 『産経新聞』のキャンペーンに反論する
    「河野談話見直し」の策動を許してはならない 林 博史

    従軍「慰安婦」問題で政府が謝罪した河野談話の見直しを求める動きが、『産経』を中心に続いている。安倍首相は見直しはしないと国会で発言したが、自民党や「維新」の談話攻撃も止む気配はない。

  • 始まった河野談話擁護の運動(編集部)

  • 大西巨人さんを悼む――
    『神聖喜劇』連載のころ 木下昌明

    作家の大西巨人さんが3月に亡くなった。戦後文学の金字塔と言われる『神聖喜劇』や、鋭い批評などで知られる。本誌とは、創刊号から2年ほど連載コラムを持つなど、縁も深い。『新日本文学』に「神聖喜劇」が掲載された当時、編集者を務め、その後も半世紀にわたって親交のあった木下昌明さんに寄稿して貰った。

  • 報道されない国際会議の議論の中身
    放射線の影響を否定できない福島の甲状腺がん増加 まさのあつこ

    福島県で甲状腺がんと確定、または疑いありとされた子は75人。事故前、100万人に1人とも言われた病で、36万人中(0?18歳)27万人しか検査していない段階でだ。国際会議では放射線の影響を否定する議長コメントが発表されたが、実態は――。

  • 「戦後」の墓碑銘03
    STAP細胞騒動、捏造列島に夜明けは来るか
    白井 聡

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