徹底追及 原発震災 命を蝕む被曝基準
■命を蝕む被曝基準 原爆症認定訴訟の敗訴から学ばない政府 伊藤 孝司文部科学省は、学校の校舎・校庭などの利用での放射線量を年間二〇ミリシーベルトとしていたが、福島で子育てをしている人たちなどの強い抗議を受け、五月二七日には年間一ミリシーベルトを目指すと変更。日本の放射線での「安全基準」は、「国際放射線防護委員会(ICRP)」の勧告を基に決められている。政府が、今回の福島第一原発事故で絶えず持ち出す「ICRP」による放射線防護基準。その策定には、米国による広島・長崎への原爆投下が大きく関わっている。■スクープ 管理手帳なしで現場作業させる東電 250ミリシーベルト超える可能性も! まさの あつこ東京電力社員が数百ミリシーベルトを超える放射線を浴びた可能性がついに出てきた。一方で、事故後は放射線管理手帳が発行されず、放射線管理が杜撰なことがわかった。■年間二〇ミリシーベルトに翻弄される親や教師たち 放射線被曝から子どもを守れ! 北村 年子子どもでも年間二〇ミリシーベルトまで被曝してよい――文部科学省が、そう発表した日から、福島県民の苦悩の日々が始まった。五月二七日、国はようやく「一ミリシーベルト以下を目指す」と発表したが、課題も多い。
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