祝島の島民はなぜ原発を拒否するのか
■暴走する民主党の原子力政策 伊田浩之二〇三〇年までに少なくとも一四基以上の原子力発電所の新増設を行なう――昨年六月一八日に政府が閣議決定したエネルギー基本計画は、鬼が笑うような原発の大増設をうたう。なぜ、民主党の原子力政策は暴走しているのだろうか。◆おだぶつが近い「もんじゅ」 伴英幸◆全国初 玄海プルサーマル差し止め訴訟 荒川謙一■海と生き原発を拒む祝島 上関原発なんていらない! 山秋真一九八二年に中国電力が山口県上関町に原発建設計画を発表して以来二八年間、建設予定地の対岸四キロにある祝島では反対運動が続く。建設をあせる中電は昨年秋から抜き打ち的に台船を派遣。今年も海上での睨み合いが始まった。■環境エネルギー政策研究所所長 飯田哲也さんに聞いてみました 原発への依存をやめて「自然エネルギー」へ転換するために、 いま何が必要ですか? 自然エネルギーをベースにした社会という新しい現実には新しい「ルール」が必要。まずは地方自治体が、転換に向けて一歩進んだ政策を作ることです。
- 師弟論 受け継ぐもの、引き継ぐもの 対談 佐高 信×四方田犬彦人間関係が希薄となる中、師弟のつながりも弱まっている。現代社会に師弟関係は必要か。本誌名付け親である久野収さんの弟子である佐高信本誌編集委員が『先生とわたし』で知られる四方田犬彦さんと、お互いの師弟関係の印象から、研究のあり方までを語り合った。自分が追い抜かされることで研究分野が進歩すればいい………四方田そう思えるのは四方田さんが権威主義から自由だから………佐高
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- いのちの小説 自殺断章第5章[いじめ] 早坂 類 一九九八年、初めてこの国の自殺者が年間三万人を超えた。この一二年間で失われた命は三九万人以上。去りゆく人はその最期に何を見て、何を思ったのか。あたたかな命の痕跡をなぞる。
- 初心者のための税金講座102011年度の税制「改正」の話をしよう 浦野広明菅政権は昨年12月16日、2011年度の税制改正大綱を閣議決定しました。大綱は「消費税を含む税制全体の議論を一体的に行うことが不可欠」だと述べ、国と地方を合わせた法人税率を下げる一方で、個人に対する所得税、相続税の増税を行なうといいます。税金講座第10回は、大綱の所要点を見ていきます。個人所得課税・納税環境整備・資産課税・消費税・法人課税・大網と付則104条
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- [児童労働問題]炭坑で働く子どもたち 文・斎藤 文栄 写真・豊田 直巳年率9%前後の経済成長を遂げ、その発展ぶりが注目されているインド。IT部門などで脚光を浴びる一方、ILOが「最悪の形態の児童労働」と位置づける炭坑労働が行なわれている。インドの影の部分とも言える児童労働の実態とは――