週刊金曜日 編集後記

1048号

▼『週刊金曜日』公式サイトのデザインを一新しました。発売中の号(一部地域の書店では遅れがあります。すみません)の内容をていねいに紹介しています。また、平井康嗣編集長がさまざまな方を招き、最新号を紹介する動画「週刊金曜日ちゃんねる」をトップページの右上に配置。『週刊金曜日』の視点で世の中を見る有料メールマガジン(月額840円、税込み)の紹介へは、左側にある書籍案内の下から行けます。インターネットが使える方はぜひご覧になっていただければ幸いです。
 公式ツイッターのフォロワー数は約3万3000に達しています。電子書籍(キンドル版)の刊行点数も順調に増えています。本誌はもちろん週に一度の発行ですが、インターネットを通じてさまざまな情報を発信していきます。
 ただ、インターネット(もちろん紙媒体も)は情報伝達の道具にすぎません。よりよい中身になるよう情報提供や叱咤激励をお待ちしています。 (伊田浩之)

▼東京はこのところ天気が回復してきたが、「梅雨明け宣言」はまだ。私にはこの時期、憂鬱なことがある。道行く人々の傘の持ち方問題なのである。なぜか縦に持たず、水平にしてブンブンと振りながら歩く人がいる。後ろを歩いていると、傘の先端で刺されるのではないかと恐怖なのだ。
 そんなときどうするか。『朝日新聞』掲載のコラムに三谷幸喜が書いていた。そんな傘の先に自らの腕を当て、「あ、痛!」と小さくつぶやいて注意を促すのだそうだ。実は、私も似たようなことをしている。こんなことをする人がほかにもいたなんて......。でもそれぐらい、危ない行為です。
 コラムによると、傘の先端で子どもが顔に怪我をしたという事件があったそうだ。ほかにも危ないなぁと思うのが歩きスマホ。スマホを見つめながら歩いている人を見ると、その前に立ちはだかりたくなる衝動にかられるのは、私だけではないと思うのですが。(吉田亮子)

▼「安保法制で紛争地に自衛隊が派遣されれば、武装勢力との戦闘の当事者になる恐れがある。現場で活動する日本のNGO職員が危険に晒される可能性も高くなる」
 こう憤るのは、日本国際ボランティアセンター代表理事の谷山博史さん。2002年から約4年半、アフガニスタン事務所の初代駐在代表を務めた。当時、米国の軍民組織、地域復興チームの活動が始まっていた。「名目は地域復興支援だが、軍略と切り離すことはできません。現地のNGOと組み医療支援と称して住民に薬を配ったりしていたが、裏では住民のカルテなどから情報収集をしていた。NGOと組むと住民に入っていきやすい。だが、住民からの反発は強い。米軍の"後方支援"をするという日本の自衛隊への反発も同時に招く恐れがある」。現地でNGO職員まで「敵」とみなされかねないという。こうした現場の声に耳を傾けず、安保関連法案は強行採決されようとしている。(渡部睦美)

▼今号より定期購読のお届け方法が、日本郵便の「ゆうメール」に変わりました。無事お手元に届きましたでしょうか?
 校了日翌日の水曜日早朝、埼玉県にある「凸版印刷川口工場」で刷り上がった本誌は、東京都板橋区の梱包会社でラッピングと仕分け作業を行ない、その後、府中市の「東京多摩郵便局」に持ち込み、全国各地に発送となります。郵便局への納品は17時迄の時間厳守。梱包会社からは40kmちかくの距離があるため、当面、時間との闘いになります。ただ9月を目処に、板橋の隣、和光市に開設された「東京北部郵便局」での受入態勢が整い次第、搬入局の移行を予定しており、移動距離の問題は早々に解消される見込みです。まずはこの号が事故なく、みな様のお手元に届くことを祈っております。
 一部島しょ地域を除き、悪天候や物流上の混乱がない限り、書店発売日にお届けしますので、よろしくお願いします。 (町田明穂)