今、知っておきたい
食品表示のシン"常識"

食品を選ぶとき、何を基準に選びますか？　見た目ですか？　値段ですか？ どんな原材料や添加物を使っているのかが書かれた食品表示欄は、 その食品についての情報が網羅された、実はとても重要な欄です。 小さな小さな欄だけど、けっしておろそかにはしてほしくないのです。 ところが今、この欄の表記をめぐって、大きな変更がされようとしています。 今号の特集は、私たちの生活に直結するこの変更について取り上げました。

• 奪われる、「消費者の知る権利」
  「わからせない」ための食品表示に移行中
  天笠啓祐

  本来、消費者のためのものである食品表示が、今、どんどん改悪されています。 食品表示が置かれた現状について、まずは全体を俯瞰してみましょう。"

• 【食品添加物】消える「無添加」「不使用」表示
  使っているのかいないのか、
  もはや誰にもわからない
  原英二

  多くの食品に使われている添加物。だから添加物情報は消費者にとってとても大事。
  しかし添加物の名前や、使用しているかどうかの情報が消費者の目に入りづらくなってしまいました。

• 【原料原産地表示】「製造地＝原料原産地」ではない
  産地情報と製造地情報がごちゃまぜに
  原英二

  その食品の原材料の生産地情報を表した原料原産地表示。
  しかし今、いろいろな情報がごちゃまぜとなり、消費者の誤解を生む結果となっています。

• 【遺伝子組換え表示】 このままでは「なかった」ことに
  「遺伝子組換え」の文字がどんどん消えている
  天笠啓祐

  お豆腐などから「遺伝子組換えでない」の文言が消えているのにお気づきですか？
  このままでは「遺伝子組み換え」という言葉そのものがなくなってしまいそうです。