森達也・責任編集 特集「地下鉄サリン15年」

■始まりとしてのオウム この社会は大きな後遺症を抱え、ある意味でオウム化しつつある 森達也■麻原彰晃死刑囚の再審弁護人 松井武氏に聞く 権力と民衆が寄りそう死刑判決で刑事司法は殺された適正な手続きを尽くさずに人の自由や命を奪ってはならない。この大原則が現在の裁判から失われている。刑事裁判がおかしくなってゆく原点は麻原裁判を含むオウム真理教関連事件裁判だったと考える森達也が、麻原死刑囚の弁護人に聞く。■「オウム真理教家族の会」 永岡弘行さん、英子さん夫妻に聞く なぜ私たちは信者たちの死刑回避を求めるのか息子の出家を契機に「被害者の会」(旧称)として教団と対峙し続けてきた永岡さん夫妻。みずからもVXガスによる襲撃を受けながら、実行犯たちの死刑執行停止を求め、活動を続けている。今も死刑囚との面会を続けている夫妻に、「オウム事件の加害者」はどう映っているのか。■ひかりの輪代表役員 上祐史浩氏に聞く 社会が変わらなければ“オウム的なもの”が形を変えて出てくる二〇〇七年に、アーレフ(旧オウム真理教)から独立して設立された団体ひかりの輪。現在、アーレフとともに、団体規制法による観察処分対象になっている。代表役員である上祐史浩氏に現状を聞いた。■オウムで延命した公安調査庁 立入検査権限に続き狙っているのは 破防法の恐るべき“改悪” 青木 理解体されるべき公安調査庁が生き延びているのは、オウム真理教の影響が大きい。労働組合や市民団体、NGO、マスコミ、弁護士、スポーツ関係団体など、あらゆる団体個人に調査の網をかける公安調査庁の企みを、内部文書を基に暴く。

  • 核問題研究家の新原昭治氏に『報告書』を聞く 「核密約」の幕引きを許してはならない核密約に関する「有識者委員会」の『報告書』は安保の本質を覆い隠す茶番に過ぎない。求められているのは、神戸方式による非核化なのだ。
  • 日本が排外感情に陥らず保守すべき伝統とはなにか 中島岳志×東郷和彦高校の授業料無償化に朝鮮学校を含めるなという声があがるなど、またもや排外感情が高まりつつある。戦争への坂を転がり落ちた昭和初期を繰り返さないためには何が必要か。しっかりとした理念が求められるという二人が語り合った。
  • 編集長連続インタビュー森川すいめいさん ホームレス問題は自分たちの問題海月篤のペンネームで本誌連載もある医師の森川すいめいさん。アルコール依存症専門病院に勤務する傍ら、路上生活者の支援、医療相談活動を続けている。路上生活者の公園追い出しがすすむ中、森川さんらの精神疾患の調査は、大きな反響を呼んだ。
  • 現場跡地を目撃した山崎淑子氏に聞く「9・11」当日からの数々の謎と疑惑 聞き手/成澤宗男・編集部いまだ多くの謎に包まれている「9・11」事件。全世界の目を引きつけたニューヨークのツインタワー「崩壊」後、現場の一部始終を見届けた邦人の証言は、「9・11」が単純な「テロ」事件ではない可能性をうかがわせる。
  • 事実上の解雇から1年・「金曜日ツアー」で久々の添乗業務阪急トラベルサポートと闘う塩田卓嗣さんに聞く 「早く仕事に復帰したい」
  • 私たちが消し去る人々ボルネオ島の移動狩猟民 写真・文 峠 隆一マレーシア・ボルネオ島の奥深く。ほんの二〇年前まで、移動プナン人は森での生活を謳歌していた。家を持たずに自由に森を歩き回り、猪、鹿、魚、果樹を獲る。だが、その森にいま木材伐採、プランテーション造成、ダム建設と次々と「開発」が入り込み、移動プナン人の生存を脅かしている。そして、その背景には日本人の日常生活が横たわる。彼らの「トンタナ(私たちの土地)を返せ!」の声に耳を傾けたい。
  • 日本が排外感情に陥らず保守すべき伝統とはなにか 中島岳志×東郷和彦高校の授業料無償化に朝鮮学校を含めるなという声があがるなど、またもや排外感情が高まりつつある。戦争への坂を転がり落ちた昭和初期を繰り返さないためには何が必要か。しっかりとした理念が求められるという二人が語り合った。

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