審判を待つ 改憲・タカ派議員たち

二〇〇一年の「9・11事件」を契機とするブッシュの対テロ戦争に前後し、二〇〇五年の「9・11選挙」を経て今日に至るまで、この国は戦後史に例を見ないほどの急激な軍事化と憲法の破壊が進んだ。だが、いまや衰えを隠せなくなったこの暗流が消え去る前に、国会で改憲と歴史修正主義を煽った議員たちの姿を照らす。彼らを再び登場させるか否かを決めるのは、一人ひとりの良識にかかっている。

■憲法、歴史認識・教育、防衛・外交■総選挙に出馬する主な右派団体所属議員■呆れるばかりの暴言 妄言 放言録■前田哲男さんに聞く 核武装論に打ち克つ対抗構想を■ついに風前の灯となった「専守防衛」 次期「防衛計画大綱」の恐ろしさ 水島朝穂

  • ONE DAY WORK 荻 由美佳
  • 侵略の前線基地 日本列島8横田 成澤 宗男在日米軍司令部が置かれた東京都の横田基地。同時に米軍再編により、ミサイル防衛における日米共同の情報調整所の機能を有することになった。このことは、航空自衛隊が米太平洋軍と一体化することを意味する。◆遠藤洋一・前福生市議に聞く 市民として何度でも言う。 それでも米軍基地はいらない
  • 防衛省全面支援! 自衛隊法違反もお構いなし?“ヒゲの隊長”に学ぶ選挙必勝術 三宅 勝久二〇〇七年七月の参議院選挙、自民党の新人候補が二五万票あまりを獲得して初当選した。イラク第1次復興業務支援隊長で元陸自1佐の佐藤正久氏、“ヒゲの隊長”だ。自民党に逆風が吹くなか、なぜ勝てたのか。選挙戦がはじまった今、防衛省ぐるみのマル秘選挙作戦を検証する。
  • 控訴審が始まった靖国合祀拒否裁判戦争に動員する仕組みを裁判官は見抜けるか 田中 伸尚戦死した肉親の靖国神社合祀を取り消してほしいと遺族らが訴えている裁判の控訴審が、七月一〇日から大阪高裁で始まった。靖国神社と国を被告にしたこの訴訟の第一審で大阪地裁は今年二月、原告遺族の請求を全面的に棄却している。靖国問題の核心である合祀を問う原告らの訴えに高裁はどう応えるだろうか。
  • 茨城県笠間市ここから還らぬ人となった「若者たち」を語り伝えたい八〇歳を超えた戦争の語り部たち 樫田 秀樹戦争の本質を伝えようと、塩畑寛さんたちが「筑波海軍航空隊・友の会」を設立したのは2006年。このとき、塩畑さん(現会長)も、初代会長の長谷川久良太さんもすでに80歳を超えていた。この高齢にして塩畑さんたちを突き動かすのは、若い世代が戦争に巻き込まれないようにとの思いである。
  • 薪能「俊寛」の島 写真・文 芥川 仁五月三〇日の夜、鹿児島県の硫黄島で薪能「俊寛」が上演された。この島にゆかりの深い僧・俊寛を主人公とした演目だ。舞台の様子をお伝えする。
  • 教育があぶない2009 教科書記述 正確な歴史認識のために「集団自決」「慰安婦」の改善と復活を 俵 義文 西野 瑠美子 歴史的事実を正確に記載しようとする関係者の努力で、いったんは「慰安婦」や「集団自決」への軍の強制などの記述がすべての教科書に載っていた。ところが、いまはほぼすべての教科書から消されている。これからはじまる中学・高校の教科書制作と検定期を迎えて、その攻防は重要な局面にある。

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