没落する自動車産業 トヨタが消える日

米国発の金融危機がデトロイトを直撃している。米国を代表するゼネラルモーターズ(GM)は深刻な販売不振に陥った。日本のトップ企業であるトヨタ自動車の営業利益も前年から半減する方向だ。トヨタ成長神話に依存してきたトヨタ的経済成長幻想は消えさった。日本経済は出口の見えない暗いトンネルに突入した。

■GM危機が招く大逆境 小椋浩史■大量解雇や軍隊による組合弾圧、委員長暗殺疑惑も フィリピントヨタで何が起きているのか 吉田稔一組合員の大量解雇、軍隊による労働組合弾圧、労組委員長の暗殺をやめよ! 先月繰り広げられた「反トヨタ世界キャンペーン」。前代未聞の事態が「世界のトヨタ」の子会社・フィリピントヨタで起きている。■使い捨てにされる労働者たち 愛知県を築き壊したトヨタ生産方式 酒井徹筆者はトヨタ自動車の期間工として三年前、愛知県にやってきた。その後は派遣会社からトヨタグループ企業に勤務するとともに、ユニオンの活動を通じ、トヨタ関連企業で働く多くの非正規雇用労働者の労働実態を知った。トヨタの足元で起きている事態の一端を報告する。■自動車会社が口出す環境政策 奥田碩相談役がトップ務める地球温暖化懇談会 横田一かつて米国では破綻したエネルギー企業エンロンのケネス・レイ元代表がブッシュ政権のエネルギー政策に関与したことが取り沙汰されたが、日本ではもっと露骨にトヨタ自動車が政治に接近している。自民党を選挙応援しているトヨタのエゴ企業ぶりとは。■不人気トヨタの正体 F1日本GP“カイゼン記” 本誌取材班

  • 不知火の海を訪ねて水俣という始まり 上 田中 優子学生時代から関心を抱き続けながら、あえて近づかなかったという水俣。水俣病との「出会い」から三八年たった今年、この地を訪れた筆者が「水俣」への思いをつづる。
  • 対談 社会の側から平等・公平を実現する 佐藤 優・土井たか子米国発の世界恐慌により、新自由主義が破綻した。世界は、自国の利益を最優先する帝国主義の時代に入り、ファシズムの足音も聞こえはじめている。この閉塞情況を打破する道はあるのか。国家の論理と危険性を熟知する佐藤優さんが、「平和・護憲」を訴え続ける社会民主党の土井たか子名誉党首と話し合う。原理原則がある人たちがいないと社会は崩れていく ―― 佐藤生きる権利というのは、九条が作動していないとだめ ―― 土井
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  • 浮躁中国 9メラミン禍で明らかになる官と民の温度差 麻生 晴一郎メラミン混入粉ミルク事件は、甚大な被害を招く由々しき事件となった。当の中国では、どのような事態が進行しているのだろうか。
  • きんようぶんか 演劇中西和久『しのだづま考』 中村ひろみ父の抑留の地ロシアでひとり芝居

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