欧州の危機は他人事?!
「難民鎖国」日本の現実
貧困や紛争から逃れ、中東やアフリカから欧州に向かう難民は数十万人にも上り、欧州各国は対応に苦慮している。翻って日本はどうか。安倍首相は9月末に国連でシリア・イラク難民の支援に巨額を投じると発言したが、肝心の日本国内では昨年5000人の難民認定申請に対し、11人しか認定されなかった。多くが先の見通せない生活を強いられている。難民受け入れは「海外で起きている他人事」ではない。「難民鎖国の現実」を考える。
- 「もう国には帰れない」
翻弄される難民と日本の排外主義
- 国際支援よりも足下から始めよ
クルド難民を放置する日本
10月25日に東京・渋谷で起きたトルコ人とクルド人との乱闘の背景には、トルコ政府による長年のクルド人への弾圧がある。それを逃れ、日本に来て難民申請をするクルド人は1000人近くいるが、日本政府は一人として難民認定をしない。在日クルド人のいる「ワラビスタン」から生の声を届ける。
- 数字で見る“収容所列島”ニッポン
過去10年間で12人が死亡。自傷行為も約100件
「観光立国」を唱える安倍政権下、日本を訪れる外国人が増えている。一方で自国での差別や迫害から逃れて日本に来た多くの外国人が難民認定を求め、1000人超が全国各地にある入管施設に収容されていることはほとんど知られていない。収容所の実態の一端を数字で見てみる。
- オバマによってシリアにもたらされる混乱と流血
難民の根源は米国の「政権転覆」工作だ
難民は自然に発生したのではなく、中東、特に内戦中のシリアでの、米国と同盟諸国による無分別なアサド政権打倒工作によってもたらされたのは自明だ。世界は今こそ、彼らの無法行為に対して非難し、止めさせなければならない。
- 受け入れか? 拒否か? 続く侃侃諤諤の議論
ドイツだけでも100万人超が申請か
「受け入れます」。そう言っても課題山積。容易い道のりではない。一方で頑なに受け入れ拒否する国も。欧米各国それぞれの事情の中、侃侃諤諤の議論と試行錯誤が続いている。
- ラテンアメリカ
ムヒカに学ぶ移民歓迎の精神
- 米国
シリア難民に飴、中米難民に鞭
- スペイン
「財源の奪い合い」への不安
- ドイツ
難民大量受け入れで排外ムードも
- オーストリア
積極的な市民ボランティア
- フランス
55%反対。国論は完全に二分
南西諸島への自衛隊配備
- "机上の仮定"で南西諸島を防衛強化
- "玉砕ありき"で国土を差し出す日本政府
- 統幕文書が示す集団的自衛権行使のリアル
- 原子力空母レーガン配備に異議あり
- 対米批判とその限界
世界秩序の本質を問うプーチンの国連演説 - 新連載 「慰安婦」報道と『産経新聞』 1 会見
口火を切ったのは阿比留瑠比編集委員だった - 安倍「エリート育成」改革(上)
動き出す「平成の学制改革」 - 「生徒と不適切メール」教諭の免職取り消す判決
- 「儲ける方へ」流れるのが企業の原理
愛知県小牧市の民意と「TSUTAYA図書館」