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“懸命に生きる姿、感じてほしい” 命の記憶 沖縄愛楽園1975
大月えり奈・ルポライター、カメラマン、社会福祉士|2025年8月7日2:29PM
芽生えた心の通い合い
30年近くが経ち、こうした写真の一部が園の倉庫から見つかった。沖縄愛楽園自治会会長の小底京子さん(74歳)は、「迫害を受けても笑顔で生活する姿や支え合って生きる尊さがあり、入所者同士で思いが共有できるものだった。撮る側と撮られる側で、自然な愛情として心の通い合いが芽生えたのだろう」と語る。
沖縄愛楽園交流会館で学芸員を務める辻央さん(46歳)は、後世に残すため写真集にしようと、出版社をいくつも回って実現させた。

「当事者がどんどん亡くなる中、ハンセン病問題が忘却されないよう、一人ひとりが生きた証しを残したかった。コロナ禍を経験した今こそ実感として学べるタイミングだ。写真集や写真展をきっかけに社会に目を向けてもらいたい」と希望を込める。
鈴木さんは「目標とした『偏見と差別を正す写真』が何かは今も答えは出ていない」と語る。「ただ残された命を一生懸命に生きた姿があったことは感じてほしい」
取材協力/沖縄愛楽園交流会館


(『週刊金曜日』2025年7月11日号)
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