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中国人強制連行のフィールドワークに参加を

 広島に原爆が投下された、8月がまたやってきます。多くの人々が原爆の犠牲者になる一方で、私たちが他民族に対し加害者の立場でもあった事実を示す痕跡が、広島に残されている事実も知らなくてはならないでしょう。

 軍都・広島の宇品港からは、朝鮮半島や中国大陸を侵略するため多くの兵士を送り出しましたが、広島県北部の山間地帯にある安野発電所は戦中、強制連行された360人の中国人が過酷な労働や虐待、劣悪な居住環境等により、原爆による被爆死も含め、29人が生命を奪われました。2009年には工事を請け負った西松建設が謝罪して中国人の受難者との間で和解が成立し、歴史を後世に伝える記念碑も建てられました。これからも、この強制連行という負の歴史的事実を決して忘れることなく、伝えていかなければなりません。

 そのため「広島安野・中国人被害者を追悼し歴史事実を継承する会」は昨年に続き、今年も原水禁広島大会の開催に合わせて「安野発電所のフィールドワーク」を実施いたします。全国からの大会参加者のみならず多くの方々に、強制連行という日本が手を染めた過去の加害の歴史を、体験学習していただければと思います。

●日時:8月5日(金)8時~16時半
●コース:平和公園―安芸太田町―平和公園
●参加費:4500円(弁当・お茶付き)
●申し込み:「継承する会」TEL・FAX・082・293・2774 Mail・ykkwhr@pony.ocn.ne.jp まで。