編集委員

編集委員について

『週刊金曜日』の基本的な理念は、編集委員と編集部の話し合いによって決めています。このため、年に1〜2回程度、編集委員が出席する拡大編集会議を開きます。さらに、編集委員からは随時、誌面への意見や企画の提案などをいただいています。編集委員責任編集の特集(随時)を掲載することもあります。
連載では、編集委員はそれぞれの担当コラムを執筆し、また持ち回りで「風速計」を書いています。

編集委員紹介

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雨宮処凛(あまみや かりん)

格差や貧困が広がる先に、「究極の貧困ビジネス」としての戦争がちらつくように思える私は、少数派なのだろうか? そんな方向に行かないために、皆さんとともに知り、学び、そして行動していきたいと思っている。

略歴

1975年北海道生まれ。愛国パンクバンドなどを経て、2000年『生き地獄天国』(太田出版、後に同名書でちくま文庫)で作家デビュー。著書に『生きさせろ!――難民化する若者たち』 (太田出版)、『怒りのソウル』(金曜日)、『14歳からの原発問題』(河出書房新社)など多数。現在は主に貧困問題や若者の生きにくさの問題に取り組んでいる。

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宇都宮健児(うつのみや けんじ)

米国発の金融危機に端を発する未曽有の経済不況により、今、貧困が急速に日本中に広がっています。貧困は、人間としての誇りや生きる希望を奪い去り、ときには命さえも奪い去ります。貧困の広がりは、わが国社会を分裂させ崩壊させる危険性をはらんでいます。貧困が広がる社会は、誰もが人間らしく暮らせる社会とはいえません。貧困のない社会は、全ての人々にとって生きやすい社会です。

『週刊金曜日』を通じて、貧困に抗する市民のネットワークが広がっていくことを期待しています。

略歴

1946年愛媛県生まれ。
地下鉄サリン事件被害対策弁護団団長、年越し派遣村名誉村長、日本弁護士連合会会長などを歴任。2012年12月と2014年2月の都知事選に出馬。
弁護士として、クレジット・サラ金問題に早くから取り組み、多重債務に苦しむ多くの人を助けてきている。現在、全国クレサラ・生活再建問題対策協議会副代表幹事、全国ヤミ金融・悪質金融対策会議代表幹事などを務める。
また反貧困ネットワーク代表世話人、人間らしい労働と生活を求める連絡会議(生活底上げ会議)代表世話人として、貧困問題の解決に向けた運動にも取り組んでいる。
その他現在、週刊金曜日編集委員、脱原発法制定全国ネットワーク代表世話人、TPPに反対する弁護士ネットワーク共同代表、のりこえねっと(ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク)共同代表などを務める。
著書に『消費者金融 実態と救済』(岩波新書)、『大丈夫、人生はやり直せる−サラ金・ヤミ金・貧困との闘い』(新日本出版社)、『弁護士、闘う 宇都宮健児の事件帖』(岩波書店)、『反貧困−半生の記』(花伝社)、『弁護士冥利−だから私は闘い続ける』(東海教育研究所)、『わるいやつら』(集英社新書)、『希望社会の実現』(花伝社)、『「悪」と闘う』(朝日新書)、『自己責任論の嘘』(ベスト新書)、『秘密保護法--社会はどう変わるのか』(共著・集英社新書)など多数。
(2014.12.19更新)

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想田和弘(そうだ かずひろ)

マスメディアの多くが形式的には中立・公平な「両論併記」に逃げ込み、独裁的政権をアシストするなか、本来あるべきジャーナリズムを追究する『金曜日』の存在は、悲しいほどユニークなものとなってしまいました。『金曜日』を一緒に盛り立てていきましょう。

略歴

1970年栃木県足利市生まれ。東京大学文学部卒。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒。93年からニューヨーク在住。映画作家。台本やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。監督作品に『選挙』(2007)、『精神』(2008)、『Peace』(2010)、『演劇1』(2012)、『演劇2』(2012)、『選挙2』(2013)、『牡蠣工場』(2015)、『港町』(2018)、『ザ・ビッグハウス THE BIG HOUSE』(2018)があり、国際映画祭などでの受賞多数。著書に『精神病とモザイク』(中央法規出版)、『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書)、『演劇vs.映画』(岩波書店)、『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(岩波ブックレット)、『熱狂なきファシズム』(河出書房新社)、『カメラを持て、町へ出よう』(集英社インターナショナル)、『観察する男』(ミシマ社)、『THE BIG HOUSE アメリカを撮る』(岩波書店)など。

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田中優子(たなか ゆうこ)

人が地に足をつけて生きていた時代から見ると、今はほとんどが、ありもしない風船をつかまえようと、ぴょこぴょこ飛び上がっていますね。そんな風だから「日本」という幻想にもしがみつきます。「一体感」とやらをほしがります。歴史から目をそむけます。無知に逃げ込みます。人々のそういう欲望を利用して、利益をむさぼる人も出てきます。そのために戦争もするでしょう。私は、自分の足もとをみつめながら、孤独に落ち着いて生きる方途を探したいのです。それを探すために、誤魔化しの向こうの事実を少しでも知りたいと思っています。

略歴

1952年横浜生まれ。法政大学社会学部教授、国際日本学インスティテュート(大学院)教授。2014年法政大学総長に就任。江戸時代の生活文化、東アジア・インド・東南アジアと江戸の交流などを研究。1986年に『江戸の想像力』で芸術選奨文部大臣新人賞、2000年に『江戸百夢』で芸術選奨文部科学大臣賞・サントリー学芸賞を受賞。他にも『グローバリゼーションの中の江戸』(岩波ジュニア新書)、『日本人は日本をどうみてきたか──江戸から見る自意識の変遷』(編著、笠間書院)など。

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崔善愛(ちぇ そんえ ロイス)

わたしは抗う
「教育勅語」、その思想をうたう「君が代」に。
「優生思想」に立つ政治、教育、医療、原発、戦争に。

わたしは尊敬する
 差別をうけるすべての人を。
 ひとりになっても抗う人を。
 国家によらず、友情をたよりに国をこえる人びとを。

ここに希望がある
 現政権は隣国への憎しみを煽っているが、
 それにだまされない市民の連帯は確実に拡がっている。
「金曜日」、その存在によって、わたしは絶望しなかった。

いま、その輪の中へ......。

略歴

1959年兵庫県生まれ、北九州市出身。ピアニスト。
21歳で外国人登録証の指紋押捺拒否、それにより米国留学の際、再入国不許可となり、特別永住資格を剥奪された。89年、指紋押捺拒否裁判は「恩赦」となるがこれを「拒否」。93年、「再入国不許可取消」訴訟は福岡高裁で違憲判決。しかし98年、最高裁で敗訴。99年、国会参議院法務委員会での参考人意見陳述を経て原状回復した経験を持つ。
主な著書に『「自分の国」を問いつづけて』(岩波ブックレット)、『父とショパン』(影書房)、『ショパン~大砲の中に隠された花束』(岩波ジュニア新書)など。CDに『ZAL』(ショパン作品集)ほか。「ショパンの手紙」「ベートーヴェン物語」「自由な風のうた」コンサート活動とともに、劇作「最終目的地は日本」(木山事務所)、「生くべくんば民衆とともに 死すべくんば民衆とともに 弁護士・布施辰治」(前進座)、「KYOKAI」(東京芸術座)で音楽監督を務めた。
明治学院大学、恵泉女学園大学、ルーテル学院大学等非常勤講師。日本ペンクラブ会員。
(撮影/山本宗輔)

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中島岳志(なかじま たけし)

いまの日本には、石橋湛山のような気骨のある保守政治家が必要です。若い世代からそのような政治家を輩出するためには、勇気と寛容の精神をもって、左右の「バカの壁」を崩していかなければなりません。保守リベラルの視点から『週刊金曜日』に新しい風を吹き込みたいと思います。

略歴

1975年大阪府生まれ。東京工業大学教授。テレビ朝日「報道ステーション」のレギュラーコメンテーター(毎週水曜日)。大川周明の存在を通じて近代日本の政治思想に興味を持ち、20歳の頃からR・B・ボースの生涯を追いかけ、1999年はじめてインドへ。ヒンドゥー・ナショナリストとの共同生活を通じて宗教とナショナリズムの問題を追求する。著書に『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』(2005年、白水社)、『パール判事 東京裁判批判と絶対平和主義』(07年、白水社)、『「リベラル保守」宣言』(13年、新潮社)、『アジア主義 その先の近代へ』(14年、潮出版社)など。

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本多勝一(ほんだ かついち)

日本のマスメディアは、自称民主主義国たるアメリカ合州国ほどの多様性さえもなく、本来の批判精神を失って単に体制補完物たる情報産業に堕しています。状況への対応に鈍くなってニセモノを見抜く力を失い、いわんや巨悪の根源を徹底的に追及・批判する本来のジャーナリズムなど望むべくもありません。ただし、ホンモノかニセモノかは、いわゆる「右」か「左」かとは全く関係ありません。ホンモノのジャーナリズムをめざす私たちの週刊誌では、ニセモノの政治体制やニセモノの文化人を称揚することはありえないでしょう。ニセモノの充満する現代日本にあって、私たちはホンモノのジャーナリズムのために微力を尽くします。

略歴

1931年信州・伊那谷生まれ。元『朝日新聞』編集委員。「殺される側」の視点を貫いている。近著に『石原慎太郎の「狂った果実」──衰退するジャーナリズム(貧困なる精神25集)』『「英語」という"差別"「原発」という"犯罪"──米国に心も命も収奪された日本人(貧困なる精神24集)』『南京大虐殺と日本の現在』(いずれも金曜日)、『日本語の作文技術』『中国の旅』『戦場の村』『マスコミかジャーナリズムか』(いずれも朝日新聞出版)などがある。

編集委員制度について

本誌は1993年11月、6人の編集委員と読者が集い創刊されました。編集委員制度は創刊の精神を引き継ぐものです。

 

1.編集委員と編集部は人権の尊重、平和の希求、地球環境保護などの理念を共有しています。

 

2.編集委員は編集部に常駐しませんが、毎週開かれる編集会議に直接参加したり、担当編集者を通じて誌面への意見を出したり、企画の提案などをすることができます。

 

3.編集委員はみずからの責任のもとで特集を誌面化する「責任編集」記事をつくることができます。ただし、その内容について編集部は意見を述べたり、助言したりすることができます。

 

4.編集委員は原則、それぞれの担当コラムを執筆し、また持ち回りで「風速計」を書きます。

 

5.編集委員が執筆などをした場合は、これまでと同様に他の執筆者らと同等の原稿料・謝礼を支払います。

 

6.編集委員の原稿について、編集部は他の執筆者の原稿と同様に必要な意見を言い、編集作業を行ないます。意見が折り合わない場合は、他の編集委員に意見を求めることができます。

 

7.編集委員と編集部が議論を深める拡大編集会議を、年に一〜二度開きます。編集委員、編集部、いずれかから開催の要求があった場合は、臨時に拡大編集会議を開くことができます。

 

8.誌面で重大な事態が発生した場合は、編集部は編集委員にすみやかにその事実を知らせます。

 

9.編集委員は自分の執筆記事や「責任編集」記事以外で編集責任を問われることはありません。毎号の具体的な誌面づくりは編集部が行ない、誌面全体の最終的な編集責任は編集長が負います。

 

10.編集委員は『週刊金曜日』を発行する?金曜日の経営には参画しません。すべての経営責任は?金曜日が負います。したがって、編集委員には経営責任はありません。

 

(2019年4月1日)

 

 

 

歴代編集委員

石牟礼 道子(いしむれ みちこ)

『月刊金曜日』1号(1993年7月23日号)〜『週刊金曜日』20号(1994年4月1日号)

略歴:1927年熊本県生まれ、2018年2月逝去。作家。『苦海浄土』(講談社文庫)など著書多数。

井上 ひさし(いのうえ ひさし)

『月刊金曜日』1号(1993年7月23日号)〜『週刊金曜日』68号(1995年3月31日)

略歴:1934年山形県生まれ、2010年4月逝去。作家・劇作家。72年、『手鎖心中』で直木賞を受賞。戯曲、小説、エッセイなど著書多数。

久野 収(くの おさむ)

『月刊金曜日』1号(1993年7月23日号)〜逝去まで

略歴:1910年大阪府生まれ、1999年2月逝去。戦前・戦後を通じて市井の哲学者として活躍。

筑紫 哲也(ちくし てつや)

『月刊金曜日』1号(1993年7月23日号)〜逝去まで

略歴:1935年大分県生まれ、2008年11月逝去。ジャーナリスト、ニュースキャスター。

椎名 誠(しいな まこと)

『週刊金曜日』創刊号(1993年11月5日号)〜同684号(2007年12月21日・2008年1月4日合併号)

略歴:1944年東京都生まれ。作家、エッセイスト、写真家。88年、 『犬の系譜』 で吉川英治文学新人賞受賞。著書多数。

辛 淑玉(しん すご)

『週刊金曜日』334号(2000年10月6日号)〜同379号(2001年9月14日号)

略歴:1959年東京都生まれ。人材育成コンサルタント、作家。『鬼哭啾啾』など著書多数。

佐高 信(さたか まこと)

『週刊金曜日』29号(1994年6月10日号)〜同1203号(2018年10月5日号)

略歴:1945年山形県酒田市生まれ。評論家。

石坂啓(いしざか けい)

『週刊金曜日』547号(2005年3月4日号)〜1226号(2019年3月29日号)

略歴:1956年名古屋市生まれ。78年に上京し、故・手塚治虫氏に師事。翌年独立。マンガ家。

落合恵子(おちあい けいこ)

『週刊金曜日』69号(1995年4月7日号)〜1226号(2019年3月29日号)

略歴:1945年栃木県生まれ。作家。子どもの本の専門店クレヨンハウスなどを主宰。

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