消費税減税にともなうレジ改修は「1%」で大丈夫
垣田 達哉・食品問題評論家、消費者問題研究所代表|2026年4月30日4:53PM
選挙では消費税減税をうたった高市早苗首相ですが、減税は一向に進みません。
筆者によると、消費税率を0%にした場合、POSシステムに影響が出るらしいです。
かといってこのままでいいわけないので、早めの準備を求む。

食料品への消費税0%が現実味を帯びてきている。筆者は0%賛成派だが、大きな不安がある。それは「税率0%はPOSのシステム上問題はないのか」ということだ。
POSシステムの消費税0%は未知数
私は若いころ、流通業界で働いていたことがある。ある時期、レジPOS業界のトップ企業にも勤務していた。営業推進というスタッフの立場だったこともあり、システム担当と話すことも多かった。何十年も前の話だが、ある時、その時のシステム担当者(かりにS氏とする)と消費税の話になった。
私「ご苦労様でした。もうこれで消費税が何%になっても大丈夫ですね」
S「いやー、上がる分にはいいんですけれどね、0%に戻せとなると怖いんですよ」
私「えっ? 元に戻すだけじゃないんですか」
S「いやあ、(消費税のために)システムを新しく作ったので、戻すのではなくて0%にするんですよ」
私「ええ、それが何か問題あるんですか?」
S「0%となると、システムがどういう反応をするのか、よくわからないんです。0%でなければいいんですけどね」
といった内容だった記憶がある。そのあともいろいろ専門的な話を聞かせてくれたはずだが、難しすぎて覚えていない。
お互い「消費税は上がることはあっても、0%はないですよね」と言って終わった気がする。ただそれ以来、私の中では「消費税0%は怖い」というイメージがずーっと残っていた。そして、0%が現実のものとなりそうである。
改修になぜ1年以上もかかるのか
昨年5月31日付の『朝日新聞』では、ファクトチェックということで「レジPOSシステム改修『1年かかる』/石破首相発言は『ほぼ正確』」という記事を掲載している。
その記事では大手システムメーカー2社は、「消費税をゼロにする場合は、『そもそもそういう設定を想定しておらず、新たなシステム開発に近い』ため、単なる税率変更よりも改修期間が長引く可能性があるという」と述べている。これを受けて『朝日新聞』は「2社はシステム改修などが必要になるため1年以上かかる見通しを示し、1社は数カ月から半年と回答した」ことを受け、石破発言は「ほぼ正確」だとしている。
私は「あの時の彼はこのことを言ったんだ」と、やっと理解できた。『朝日新聞』は「ほぼ正確」という判断を示したが、この「ほぼ」は何を意味しているかが問題だ。システムメーカーは「1年」とは言っていない。「1年以上」ということは「何年かかるかわからない」とも受け取れる。「新たなシステム開発」という言葉も気になる。しかも小売店のPOSデータは、すべてではないが、数多くの企業に共有(転送)されている。そちらへの影響はないのだろうか。







