『教育と愛国』にJCJ大賞 受賞スピーチで述べた言葉とは
新崎盛吾・新聞労連元委員長|2022年10月10日7:00AM
日本ジャーナリスト会議(JCJ)は9月24日、第65回JCJ賞の贈賞式を開いた。JCJは「再び戦争のためにペン、カメラ、マイクを取らない」を共通の目的として、1955年に設立。新聞、出版、放送、映画などの各部門で毎年、優れたジャーナリズム活動を表彰している(※)。

今年度の大賞を受賞したのは毎日放送(MBS)のディレクター、斉加尚代さんが初めて監督として制作したドキュメンタリー映画『教育と愛国』。2017年放送の「教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか」、19年出版の著書『教育と愛国~誰が教室を窒息させるのか』を基に、さらに取材を重ねて再構成した作品だ。
斉加さんは記者として、大阪の教育現場で取材を続けてきた。「君が代」の起立斉唱を教員に強制する大阪府条例が、11年に成立した際、教員の口元をチェックする校長が現れたことを問題視し、翌12年に当時の橋下徹・大阪市長の記者会見で、激しいやりとりを繰り広げたことでも知られている。
15年にディレクターに転じた後、「なぜペンをとるのか~沖縄の新聞記者たち」「沖縄さまよう木霊~基地反対運動の素顔」「史実と神話~戦後75年目の教科書と歴史」などの映像作品を送り出してきた。
選考委員の1人で集英社の元編集者、鈴木耕さんは「小中学生に愛国心をすりこもうとする風潮が及ぼす弊害は、深刻さを増している。安倍晋三元首相らを中心とした教育現場への政治介入に危機感を抱き、果敢に挑んだ努力を表彰する」と授賞理由を説明した。







