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小川淳也立憲民主党議員インタビュー
「この国を変えるには人類史的、文明史的な転換が必要」
「政治のターゲットは社会保障」

2021年11月10日7:04PM

【大事なのは社会保障改革】

――映画を一緒に観に行った妻が、「おもしろかった。小川議員が総理になればもっとおもしろい」と言っていました。もし総理になられたら、いの一番にやりたい政策は何でしょうか。

 コロナ対策を含めて、普通の暮らしをしている方々の生活不安とか将来不安を取り除きたいと思っています。そのために一番大事なのは、先ほども言いましたが、やはり社会保障改革です。成長信仰から脱却することが第一であり、メインターゲットは、もはや経済成長ではなくて生活保障です。

 菅さんが掲げた携帯電話料金値下げとかは、それはそれでいいんでしょうが、本丸はそこじゃないだろうと思います。大きなチャレンジになりますが、とにかく時代が変わったということを真摯に受け止め、国民に頭を下げて、そのためにはこういうプランで安心社会をつくりたいと説明、説得します。誰かがやらなければならないチャレンジです。

――大きな時代的なテーゼの変換を主導できる政治にしたいというわけですね。

 そのために十数年前にこの世界に飛び込んだし、一貫してそれが私のやりたいことであり、おそらくは国民が本当に求めていることであると思います。金融緩和で社会の構造問題が解決するはずはないですから、この国を変えていく人類史的、文明史的な転換が必要です。国民と真摯に対話して、一緒に悩みながらどうしていくかを決めていく政治がこの国に求められています。

 人口減少も高齢化も世界各国が後に必ず直面します。日本はたまたま最先端をいっていて、課題先進国であることは間違いありません。ですから、きちんとした政治の転換ができれば、それは世界にとっての価値につながると思います。もし、それが成功したら、日本は世界に冠たる国になるというくらい、夢や希望を感じています。

小川淳也氏(左)と西川伸一氏。衆議院第二議員会館の小川淳也事務所にて。インタビューの最後にマスクをはずしてもらい撮影。2020年9月25日。(撮影/秋山晴康)

(2020年9月25日、小川淳也事務所にて)

(まとめ・秋山晴康(編集部)、『週刊金曜日』2020年10月16日号より)

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