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朝鮮人虐殺追悼集会をつぶす? 
「そよ風」慰霊祭の目的は

植松青児|2019年9月27日8:46PM

「そよ風」主催の「真実の慰霊祭」。参加者は30人前後。(撮影/植松青児)

【「そよ風」の本当の目的は?】

しかしこれをただの「愚かな歴史修正主義者の集会」と軽く考えるのは禁物だろう。「そよ風」はこれまでも「群馬の森」に設置された朝鮮人追悼碑の撤去運動をリードした団体だ。そして加藤直樹氏の著書『TRICK 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』には次のような記述がある。

〈「そよ風」周辺の人物は、朝鮮人犠牲者の追悼集会とこの集会がともにつぶされるという流れをつくることが「そよ風」の集会開催の目的だと語っている〉

これこそがこの奇妙な「慰霊祭」の本当の目的なのだろう。彼女たちの最終目標は、この公園の「追悼碑」の撤去であり(自らのブログで明言)、「朝鮮人犠牲者追悼集会」を開催できない状態に追い込む。そのために同じ9月1日に自ら集会を開き、レイシズム・カウンターたちの激しい抗議を誘発し、警察を大量動員させるような大騒ぎに発展させる。そうやって「追悼集会」と自らの「真実の慰霊祭」の双方が、都から9月1日の公園使用許可を得られない状況を作り出す。言い換えると自らを「つぶれ役」にしながら追悼集会をつぶす……。小池百合子都知事の追悼文取り止めに至る経緯でも「そよ風」は関与している。

しかし今のところ、事態は「そよ風」側の目論見通りに動いてはいない。追悼集会の参加者は「真実の慰霊祭」のスピーカーから聞こえる耐えがたいヘイトスピーチを敢えて無視し、「追悼集会」主催者は終了後に参加者が「真実の慰霊祭」参加者と接近しないように退出経路の誘導も行なっていた。 追悼集会と追悼碑を守り抜く運動は、このような忍耐と細心の注意を払いながら続けられている。

(植松青児・編集部、2019年9月6日号)

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