イスラエル軍の襲撃は「海賊行為」 日本人船長、緊迫の6時間を報告
渡部翔太・編集部|2026年6月25日7:31PM
パレスチナ自治区ガザに支援物資を運ぼうと「グローバル・スムード船団」に参加した環境活動家の武本匡弘さんは6月5日、オンラインで報告会を開き、地中海の洋上でイスラエル軍に襲撃された時の様子などを生々しく語った。

参加の動機について武本さんは、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが昨年、同船団に参加して拿捕・拘束されたことを挙げ、「黙って見ていられなかった」と振り返った。
武本さんが船長を務めたヨットはガザへ運ぶ食料、医薬品、保育用品などを積み込み、4月26日にイタリアを出発。途中、スペインから出航した船団と合流し、約600人が乗船した約70隻でガザを目指した。「船団は支援物資だけでなく、『力の支配』に屈しないというメッセージも運んでいる」
船団はギリシャ沖を航行中の同月29日夜、イスラエル軍の襲撃を受けた。襲撃は約6時間続き、共に航海していた船が燃えるのを目撃。国際救難信号を送ったが、妨害電波などもあり、ギリシャの沿岸警備隊は現れなかったという。武本さんのヨットは逃走の末、拿捕を免れたが、船団の約180人はイスラエル軍が拉致。うち37人が拷問などを受け、病院搬送されたという。「公海上で非武装の民間船を襲撃することは、国際人道法や海事法などに違反する海賊行為」と、武本さんは強く非難した。
最後に武本さんは「国際社会がイスラエルに制裁を加えないことが事態を悪化させている」と指摘し、イスラエルに関係する企業の商品へのボイコットを呼びかけた。
(『週刊金曜日』2026年6月12日号)
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