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リニア静岡工事開始説明会はマスコミ締め出し これで地域の不安や懸念は払拭される?

井澤宏明・ジャーナリスト|2026年6月25日7:12PM

 リニア中央新幹線の静岡県内の工事開始に向けた説明会が現在、静岡市と大井川流域10市町で進行中だ。JR東海社員が来場者に個別に説明する、展示会場のような「オープンハウス形式」で「マスコミの取材・撮影はお断り」だ。

5月26日の説明会。取り囲む県職員に質問する服部隆さん(左から2人目)。(撮影/井澤宏明)

 しかも県職員が同席して「二人三脚」で説明を行なっている。その意義について鈴木康友知事は5月22日の定例記者会見で「JR東海にしっかり寄り添っているということで、住民のみなさんに安心感を得ていただきたい」と述べた。

 5月26日の開催初日、筆者は静岡市での説明会に一般の来場者として参加。市民団体「南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡」共同代表でクライマーの服部隆さん(73歳)と、県くらし・環境部の渡邉光喜参与(南アルプス担当)とのやりとりに耳を傾けた。服部さんは、南アルプストンネル建設による深刻な被害が予想される大井川上流の蛇抜沢を遡行。その映像記録を県に提供してきた。

 同社の沢の上流域調査が不十分だと指摘する服部さんに、渡邉参与は35沢中11沢を調べたと回答。服部さんが「他の沢を調べなくても枯れないの」と問うと「全部調べろっていうご意見なんですね」と渡邉参与。「当たり前でしょ。どういう種がどのくらい死ぬのか」と問いかける服部さんに「どういう種が何匹いるのかを全部調べてからでないとダメだということですね」と渡邉参与は気色ばんだ。

 説明会は6月22日まで。鈴木知事は国有識者会議が求める「地域の不安や懸念が払拭」されたとして着工を認めるつもりだろうか。

(『週刊金曜日』2026年6月12日号)

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