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再審法改正訴える「えん罪プロジェクト」 渋谷ハチ公前広場で第1回イベント開催

佐藤和雄・ジャーナリスト|2026年5月19日4:40PM


 確定した刑事裁判をやり直す再審制度(再審法)の論議が自民党内で続く中、冤罪被害者らが求める再審法改正を実現するために市民らが「ノーモア! えん罪プロジェクト」を開始。その最初のイベントとなる「渋谷アクション」が4月18日午後、東京・渋谷のハチ公前広場で開催され、これまで記者会見などには登場していなかったさまざまな人物が力強い声を上げた。

東京・渋谷ハチ公前広場で開かれたイベント。フリーアナウンサーの古舘伊知郎(左)らトーク参加者総出で道行く人々にアピール。(撮影/薄井崇友)

 総合司会は、フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんだった。古舘さんは、トークに登場した袴田ひで子さん、前川彰司さん、阪原弘次さんに次々に言葉をかけ、その率直な発言を引き出した。袴田さんは、弟の巖さんの厳しい体験を振り返り、こう語った。

「抗告制度があると再審開始(決定)になっても検察が抗告するから、また振り出しに(戻ってしまう)。いつまでこんなことをしているの? 即時抗告はやめていただきたい。証拠開示もそうですよ」

 今回は計27人によるさまざまな抗議、意見、希望が伝えられた。そのうち筆者がその登場に驚いた人の発言を紹介したい。まずは音楽評論家でブロードキャスターのピーター・バラカンさん。

「証拠隠滅、裁判のやり直しを命じる話が出ても、検察の方で抗告してそれを防ぐ。(中略)不当に有罪判決を受けた人を助けるための何かの対策がなければいけない。それがないと、民主国家とはもう言えないと思うのです」(ビデオメッセージより)

 経済思想家で東京大学准教授の斎藤幸平さんはこう語った。

「今、(法務省から)提出されているような、議論されているような内容ではむしろ改悪になってしまうのではないか。袴田さんのような事件ですら再審されないような可能性がある。これでは到底、改正ではなく、改悪になってしまいます」(同前)

 こうした動きを受け、法務省は新たな案を5月の大型連休明けに示すと伝えられている。

(『週刊金曜日』2026年5月1日・8日合併号)

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