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「高市首相にNO! 戦争加担にNO!」 国会前に2万4000人集結で反戦デモ

矢部真太・『神奈川新聞』記者|2026年4月16日5:18PM

 イランに軍事攻撃を仕掛ける米国とイスラエル、そして憲法改正に前のめりな高市早苗政権に対する抗議のうねりが急速に拡大している。3月25日には国会前で抗議集会が開かれ、約2万4000人(主催者発表)が参加。降りしきる雨の中、色とりどりのペンライトを手に「武力で平和はつくれない」「改憲反対」とコールを響かせた。

3月25日夜、雨の国会前を埋めた集会参加者たち。(撮影/薄井崇友)

 集会は「平和憲法を守るための緊急アクション」と題し、アーティストや若手研究者でつくる「WE WANT OUR FUTURE」などが主催。ステージでは専門家や文化人らが発言した。

 安全保障に詳しいジャーナリストの布施祐仁さんは取材で出会った自衛官らの言葉を挙げ、「『憲法9条のおかげで戦争することなく自衛官人生を終えられた』『一発の銃弾も撃たずに退官できた』と話してくれた人々の顔が思い浮かぶ」と強調。高市首相がトランプ米大統領との会談でホルムズ海峡への自衛隊艦船派遣には憲法の制約があると伝えた件にも言及した。「今回のような無法な侵略戦争に自衛官を送るようになるような9条改正には、絶対反対だ」。

 歌手の坂本美雨さんもスピーチに立った。2023年3月28日に他界した父であり音楽家の故・坂本龍一さんが15年8月の安保法案反対デモで言葉を紡いだように。

「戦争したくない。愛する人を殺してほしくない。殺されたくない。殺したくない。当たり前のことを、私たち一人ひとりが自分の持てる限りの力で言わなくてはいけない」

「諦めず、声にして、言葉にして、武力に頼らない平和が可能なのだ、と皆さんと強く信じていきたい」

「オタクによる反戦デモ」

 平和への希求はデモに距離があった人々も動かした。28日は国会前で「オタクによる反戦デモ~推しのいる世界を、戦場にするな。」が開かれた。「特撮オタク」の高橋裕行さんが呼びかけ、約3800人(主催者発表)が参加した。

 緊急の開催にもかかわらず実行委員会には『疾風伝説 特攻の拓』で知られる漫画家の所十三さんや声優の岡本麻弥さんらも名を連ねた。イラストレーター・漫画家として世界的に著名な寺田克也さんも応援イラストを寄せていた。

 参加者は漫画やアニメなど推しのキャラクターを描いたプラカードやぬいぐるみを手にしていた。腰を掛けながら静かに参加する人々の姿も目立った。アニメ「機動戦士ガンダム」ファンの30代男性は「戦争で人々の命が奪われる歴史や現実はフィクションを通じて学んできたからこそ真っ先に声を上げたかった」と話した。

 漫画家の山本直樹さんはデモで初めてマイクを握った。「現実とフィクションの混同の頂点が戦争。平和にフィクションを楽しめる日常が一番大切だ」と訴えた。

 ロックバンド「ASIAN KUNG―FU GENERATION」の後藤正文さんからもメッセージが届いた。「戦争への嫌悪を率直に表すことはとても大事。僕も僕の場所から僕らしく声を上げたい。戦争反対。憲法改悪に反対」。絶望の中でも、一人ひとりには希望を生み出す力がある。

(『週刊金曜日』2026年4月3日号)

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