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国際サリドマイドシンポジウム開催 薬害被害の課題、社会で共有を

岩崎眞美子・ライター|2025年11月24日2:31PM

 当事者による日本初の国際サリドマイドシンポジウムが10月18日、東京・日本橋で開かれた。それに先立ち、今も続く被害に苦しむサリドマイド薬害当事者や支援者による市民団体「OneTeam」が、9月24日の記者会見を行なった。

「未知の健康問題に苦しむ当事者の困難を知って」と訴える増山さん。厚生労働記者会で。(撮影/岩崎眞美子)

 1957年に旧西ドイツで開発され、その後、世界数十カ国で睡眠薬や胃腸薬として販売されたサリドマイド。日本では妊婦のつわり軽減などにも使われ、服用した人から生まれた子どもには腕や足、耳の欠損などの障害が生じる例が多数あった。近年の調査では、内臓や骨、血管などの先天的異常が多くの人にあることも分かっている。当事者の高齢化に加え、長年無理な体勢で身体を酷使したことによる二次障害も深刻な問題だ。

 OneTeamの増山ゆかりさんは「サリドマイド薬害は日本で最初の大きな薬害事件として知られますが、既に解決した問題であると思っている方も多いと思います。被害者が直面している問題を社会と共有していく必要があると考えています」と話す。

 サリドマイド薬害の発祥地でもあるドイツでは、今も続く健康被害を訴えて当事者たちが声をあげ、社会を動かし関連法律を改正。二次補償を勝ち取っている。増山さんは昨年に続きこの9月にもドイツを訪れ、社会を変えた当事者たちから多くの示唆を得た。今回の国際シンポジウムでは、海外のサリドマイダーを招き、課題解決のための道筋を拓く。

(『週刊金曜日』2025年10月3日号を一部修正)

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