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維新の梅村議員「ウィシュマさんは詐病」発言 遺族と弁護士が謝罪・撤回を要求

岩本太郎・編集部|2023年5月30日7:00AM

5月17日、東京都内で開かれた遺族、弁護士らによる記者会見。(撮影/岩本太郎)

 入管難民法改正案をめぐる梅村みずほ参議院議員(日本維新の会)の発言が波紋を広げている。同法案が参議院で審議入りした5月12日の本会議で、党を代表して質疑に立った梅村議員が2021年3月に名古屋出入国在留管理局で亡くなったスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)について「よかれと思った支援者の一言が、皮肉にも、ウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況につながったおそれも否定できません」などと発言。これに対してウィシュマさんの遺族らが17日、東京都内で記者会見を開き発言の撤回と謝罪を求めた。

 遺族の代理人を務める指宿昭一、駒井知会、髙橋済の3弁護士は16日に連名で、梅村議員と同党の馬場伸幸代表あてに前記発言の根拠等を尋ねる質問状を送った。これに対し梅村議員は同日の参議院法務委員会の質疑の中で回答。「(根拠の)事実はありません。しかし、可能性は否定できません」と述べ、さらにウィシュマさんが「ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったのかもしれない」などと発言したことから「違いますよ!」と議場内からヤジが飛ぶ事態となった。

 翌17日の会見では「詐病もハンストも事実無根。死者を冒瀆し、遺族を深く傷つけるものだ」と、出席者から批判の声が続出。ウィシュマさんが亡くなる前のビデオを見て「落涙した」と国会で語った梅村氏に対し、妹のポールニマさん(28歳)は「目をつぶって見ていたのではないか」と憤った。

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