変化するべきなのは政府

　会見翌日の２月17日には、日本コカ・コーラ、アクサ生命保険など性的マイノリティを支援する大手企業６社ほか団体の役員、当事者らが内閣府を訪問。６月に開催されるＧ７男女共同参画・女性活躍担当大臣会合で、性的マイノリティに関する取り組みを主要議題として議論するよう要請した。

　ＮＰＯ法人虹色ダイバーシティの調査によれば、「婚姻の平等」に賛同を表明した企業は昨年11月の時点で３２５にのぼる。パートナーシップ制度を導入している自治体は今年２月１日時点で全１７５７のうち２６０と増えている。一方、Ｇ７各国の中で、ＬＧＢＴ差別禁止法や同性カップルの法的保障がなく、法的性別変更について著しく厳しい要件が残っているのは日本だけ。同性婚を認めたら「社会が変わってしまう」と偏見を露呈した岸田文雄首相だが、社会はすでに変化している。変わらなければならないのは政府であることは明らかだ。

　17日にはＬＧＢＴ法連合会ら３団体が岸田首相と面会。首相は、前秘書官の差別発言について謝罪し、女性活躍担当の森雅子首相補佐官をＬＧＢＴ理解増進の担当とすると発表した。

（『週刊金曜日』２０２３年3月３日号）

〈インフォメーション〉　３月８日は「国際女性デー」！

◆３月８日（水）国際女性デー イベント

◆11：15～12：15「三権の不作為を問う！　選択的夫婦別姓を求める院内集会」▼場所：衆議院第二議員会館 1階 多目的会議室▼主催：ｍネット・民法改正情報ネットワーク

◆11：30〜13：00　院内集会「議席の半分に女性を！どうする各党！統一地方選」▼場所：参議院議員会館101会議室＆YouTube同時配信▼会場参加のみ以下から要申込みhttps://forms.gle/Dd9YMcZNtN3hWAdX8（先着50人、３月６日締切）、YouTubeはhttps://tinyurl.com/2jcw4hqkで視聴▼主催：クオータ制を推進する会

◆17：40集合、18：00出発　「ウィメンズマーチ東京2023」▼集合：国連大学前広場（東京都渋谷区）▼主催：ウィメンズマーチ東京2023実行委員会