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トルコ・シリア大地震 死者4万人超  緊急支援に入った高遠菜穂子さんたち

本田雅和・編集部|2023年2月23日7:00AM

東からの支援拠点

 ディヤルバクルから西の震源地であるカフラマンマラシュ県に近づくほど被害は大きくなり、そうした地域からの支援要請を受け、ディヤルバクルは今後、ボランティアや支援物資の送り出し拠点になっていきそうだ。


 高遠さんらが支援物資を届けたある体育館の避難所では、約100人が寝泊まりしていたが、家族中心で女性が約50人、子どもが35人ほど、残りが男性。多くがすぐ近所の人たちで、「自宅が目の前にあるのに、立ち入り禁止で帰れない」という人たちだった。

被災者家族に囲まれる高遠菜穂子さん(中央のメガネの女性)。一つの教室に30人近い大家族の被災家庭が寝泊まりしていることもあり、高遠さんのニーズ調査に不安や悩みを訴えることも。=2月10日


 高遠さんは話す。
「私が代表のPCPはあくまでイラク支援の団体。今回10~11日の最初の現地活動は個人でかき集めた資金で実施してきたけれど、PCPでも会議を開き、イラク人スタッフも隣国トルコの震災は他人事ではないと判断してくれて、PCPとしてもトルコ支援に取り組むことになりました」


 震源地・カフラマンマラシュへは西のイスタンブール、アンカラから国際的な救援ルートもできつつあるが、東側からのルートはほとんどない。PCPは今後、東側から震源地近くの被災地を支援する重要な役割を果たしそうだ。

(すべて撮影/類家宏平。トルコ南東部のディヤルバクルにて)

(『週刊金曜日』2023年2月24日号)

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