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災害リスク削減にも
ジェンダー平等が必要
国連女性の地位委員会報告会

神原里佳|2022年7月7日8:30AM

日本とアジアの女性が抱える課題の調査・研究・交流活動に取り組む「アジア女性交流・研究フォーラム」(KFAW)の堀内光子理事長は6月10日、第66回国連女性の地位委員会(CSW、3月14日~25日開催)の報告会を福岡・北九州市で開催。合意結論を含む委員会の概要について報告した。

CSWは国連の経済社会理事会の機能委員会の一つで、人権、開発および平和におけるジェンダー平等および女性・少女のエンパワーメントに関してさまざまな勧告・報告・提案等を行なっている。今年は、米・ニューヨークの国連本部での対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式で実施。野田聖子女性活躍担当相もビデオメッセージを寄せ、日本国内の取り組みを紹介した。

第66回CSWで議長を務めたマトゥ・ジョイニ氏によるあいさつ。(UN Womenのサイトより)

第66回CSWの優先テーマは「気候変動、環境および災害リスク削減の政策・プログラムにおけるジェンダー平等とすべての女性・少女のエンパワーメントの達成」。災害や紛争、環境悪化の中で女性が暴力や性被害のリスクに晒されたり、育児や介護などケア労働の負担が増す不平等に直面する現状がある。解決のために政策決定過程などあらゆる場でジェンダー平等を実現する必要があることや、女性のリーダーシップをいかに高め生かすか、そして災害リスク削減に対するジェンダー別の統計データの重要性などについて議論が深められ、合意結論が採択された。

また、レビューテーマ(過去のテーマの再考察)では「変化する仕事の世界における女性の経済的エンパワーメント(第61回CSW合意)」について、女性の教育や技能開発の強化、インフォーマル・ワーカー(非公式労働者)の増加、移民労働者の問題などに関する提起や発信がなされた。

6月10日の報告会には、CSWの会期中に同時開催されたNGOフォーラムのイベントに登壇した3人もオンラインで参加。各自の活動を発表した。

北九州市立大学大学院の学生・森友里歌さんは、NPOで取り組む竹林保全活動の紹介に加え、自らの経験をもとにした女性のリーダーシップ論を提示。「集団活動をする中でスキルや能力について男女の差はないと実感しているが、社会にはジェンダーの壁があり、女性自身も消極的になってしまうのが現状。女性がリーダーシップを発揮するためには、自己肯定能力の形成と多様な経験が大切になってくると思う」と述べた。

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