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大賞は渡辺延志さん、橋本勝さんに奨励賞
2年ぶりにPCJF賞贈呈式

2021年12月30日8:00AM

贈呈式での受賞者と審査委員各氏による記念撮影。(提供/平和・協同ジャーナリスト基金)

 反核、平和、人権擁護などについての優れた報道に寄与した個人や団体を称える「平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)賞」の贈呈式が2021年12月11日に東京都内であり、27回目となる2021年の基金賞(大賞)は渡辺延志さん(ジャーナリスト)の『歴史認識 日韓の溝』(ちくま新書)に贈られた。

 渡辺さんは元『朝日新聞』記者で、歴史が主な取材対象。今回の著作では、徴用工問題などで日韓両国間の対立が深まる中で、現地取材と膨大な文献の検証をもとに改めてその関係史に迫っている。贈呈式で渡辺さんは「日韓の歴史認識がかみ合わない理由をずっと考えつつ多くの人に会い、さまざまな本を読んできたが納得いく答えが得られなかった」とスピーチ。3年前に退職後、独自取材で書き上げた作品が受賞した喜びを語りつつ「(社員時代は)ジャーナリストとは“職業”だと考えていた。だがこれからは、社会の中でプロとして何が問われるかを問われる“職能”としてのジャーナリストの時代だ」と思いを述べていた。

 奨励賞には活字部門から5点、映像部門から1点が選ばれたが、うち1点は本誌連載「風刺画報」でもおなじみ、イラストレーターの橋本勝さんによる政治風刺漫画のシリーズが選ばれた。スピーチで橋本さんは「平和は国家の上にではなく、地球の上に立つ多くの市民により成り立つ。風刺漫画は日本を変え、世界を変える。今後10年は持続可能な社会を作るための大事な時代。僕もあと10年風刺漫画をやりますよ」と力強く宣言し、会場からの拍手を浴びていた。
 コロナ禍により2年ぶりの開催となった今回の贈呈式では、式の模様をオンライン配信する新たな施策も。PCJF代表運営委員の岩垂弘さんは同賞が1995年の初回以来、市民が選び市民が贈るジャーナリストの賞として続いてきた意義を強調。さらなる継続への意欲をあいさつで語っていた。

(岩本太郎・編集部、2021年12月24日号)

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