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映画『狼をさがして』に右翼が的外れ抗議
横浜の映画館、告訴検討
伊田浩之|2021年5月31日1:28PM
全国で順次公開中のドキュメンタリー映画『狼をさがして』(キム・ミレ監督、74分)に対して右翼団体が上映中止を求めている問題で、同作の配給会社「太秦」の小林三四郎社長らが5月10日、東京都内で記者会見を開いた。神奈川県内の1館が上映を中止したことについて小林社長は「(弊社配給映画の)上映中止は初めてで、忸怩たる思い。言論によらない圧力は、(許容される)一線を越えているという規範が(社会的に)確立されるべき」と強調した。
中止したのは厚木市にある公共・民間複合施設(9階建て)に入居する「あつぎのえいがかんkiki」。一方、4月24日から上映している横浜市の「横浜シネマリン」(八幡温子支配人)には複数回、街宣活動があったという。5月7日には2人組が劇場内にまで侵入し、上映に異を唱えるとともに館長への面会を執拗に迫ったが、上映は続ける方針。7日の館内抗議は延べ約6時間に及び、同館代理人の馬奈木厳太郎弁護士は会見で、威力業務妨害などの容疑で県警と刑事告訴の相談をしていることを明らかにした。
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