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自浄作用なき自民に対する公明の使命

佐藤甲一|2021年5月3日5:05PM

権力闘争は行き過ぎれば、民主党のような結果を生むが、全くないと、今度は権力の浄化作用までも失うことになる。安倍政権下で起きた森友学園や加計学園の問題は、多くの証言などを吟味するに、安倍前首相の私的交友に側近や官僚が気を回して、必要以上に便宜を図ったという、陳腐な構図になる。

「桜を見る会」の「安倍晋三後援会」への優遇も、政治資金規正法や公職選挙法の疑いは残るが、これもまた安倍氏の私的交友の中で行なわれた幼稚な構図の疑惑と言っていい。

だが、菅首相の周辺で起きた総務省接待問題は、菅氏が総務大臣時代から、自らが著作で明らかにしているように、強権的な人事で省内を牛耳った、もっと言えば、官僚が菅氏の意向に沿って動く「私兵」と化すことで起きた構造的な悪弊に他ならない。

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