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沖縄戦遺骨収集・具志堅さんが基地建設に怒りのハンスト 
玉城知事と面会も

森住卓|2021年3月22日6:30PM

ハンストに突入した具志堅隆松さん。日が経つにつれ、どんどん柔和でおだやかな顔になっていくようだ。(撮影/森住卓)

「沖縄戦犠牲者の血と骨を含む土砂を、米軍基地建設の埋め立てに使うなど、人間のやることではない」

遺骨収集ボランティア団体「ガマフヤー」の具志堅隆松代表(67歳)が3月1日から6日まで、沖縄県庁前の県民広場で、激戦地だった本島南部での土砂採掘計画への中止命令を出すよう県に求めてハンガーストライキを貫徹した。最終日には熱意に動かされた玉城デニー知事も広場に現れ、具志堅さんの要望に耳を傾けた。

「デニーさん助けてぃくみそーれー」。具志堅さんのもの悲しい叫びが、拡声器を通して14階建ての県庁舎を何度も包み込んだ。

本島南部にはたくさんのガマ(壕)があり、沖縄戦では軍民入り乱れて隠れた地域だ。今も多くの行方不明者の遺骨が眠る。住民、日本兵、米兵、朝鮮半島から連れてこられた人々などさまざまだ。具志堅さんは40年近くこの地で遺骨を発掘し、遺族に返す活動を続けてきたが、まさにその土砂が、名護市辺野古の米軍基地新設に使われるというのだ。絶対に許されない。今回のハンスト突入の理由だ。

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