「渋谷区ホームレス女性殺害」抗議と追悼に１７０人
「私たちはゴミじゃない、人間だ」
渡部睦美｜2021年1月5日6:31PM
「ホームレス女性への暴力と排除ヤメロ」などと掲げ、渋谷を歩くデモの参加者ら。（撮影／渡部睦美）
「Ｍさんは生きるために眠ろうとしました。死ぬために、そのベンチにきたわけではありません」。11月16日未明、東京都渋谷区幡ヶ谷のバス停のベンチに座っていた60代の路上生活の女性、Ｍさんが頭を殴られて死亡し、５日後に近所に住む40代の男性が傷害致死容疑で逮捕された。事件を受け12月６日、Ｍさんを追悼し、暴力と排除に抗議する集会とデモが同区内であった。コロナ禍のため、静かなリレートークのほかは、デモの参加者らは無言でメッセージボードを掲げ、「殺すな」などと書かれたろうそくを灯して行進した。
主催は、渋谷・新宿周辺に住む女性ホームレス団体「ノラ」、アジア女性資料センター、野宿者と支援者の団体「ねる会議」、ふぇみん婦人民主クラブの４団体。賛同は38団体。集会・デモには約１７０人が参加した。「＃渋谷区ホームレス女性殺害に抗議する」「＃野宿者に対する排除と暴力を許さない」のハッシュタグでツイッターデモも同時に行なわれた。中には、沖縄県名護市で追悼のスタンディングをしたとの写真付き投稿も。
