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セクハラで東京富士大女子ソフト部元監督と大学に賠償命令 
東京地裁 

岩本太郎|2020年9月23日1:23PM

8月28日、会見で判決について説明する原告代理人の宮本寛之弁護士(右)。(撮影/岩本太郎)

テレビ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」に登場することでも知られる東京富士大学(東京都新宿区・二上映子理事長)の女子ソフトボール部に所属していた20代女性・Aさんが2016年、当時監督だった70代男性・B氏からセクシュアルハラスメントを受けたとして、B氏と同大学に慰謝料など約1100万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(野村武範裁判長)は8月28日、セクハラ行為を認定。B氏と同大学に約79万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

判決によるとAさんは16年5月、同部の合宿中に呼び出された監督室でB氏により膝の上に座らされたり「心と心がつながらないとダメ」などと言われながら胸を触られたほか、その後も6月まで数度にわたり同様のセクハラ行為を受けたという。これによりPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥り通学も困難になったAさんは大学の相談窓口に報告。大学側も同年9月にB氏を監督から解任し、第三者委員会を設けて事件の真相解明に乗り出すが、なぜかB氏はすぐに同部に「総監督」で復帰(現在は退職)。しかもその復帰に反対した当時の学長を大学は「理事長に対するパワハラ」を理由に解任したばかりか、第三者委の調査報告結果も黙殺したそうだ(なお、他にも2人の学生がB氏から同様の被害を受けたらしい)。

裁判でも被告側は前記調査報告書をなかなか開示しようとせず、裁判官に窘められるなどの頑迷な対応に終始。判決でセクハラは認定されたが、Aさんは判決後の会見でも「人生を台無しにされた」と怒りを露わにした。B氏は過去に他の学校や社会人チームも指導し、東京都大学ソフトボール連盟会長も務めたという人物。テレビでのイメージ作りに秀でた東京富士大学だが、他に職員への不当解雇問題もあり、同大学に支部を置く労組「東京管理職ユニオン」も対応中。背景が気になるところだ。

(岩本太郎・編集部、2020年9月4日号)

 

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