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6・11「フラワーデモ」
全国9都市で共感の花開く

神原里佳、宮本有紀|2019年6月21日2:07PM

福岡では途中、他会場の参加人数や状況が報告され、連帯を実感。(撮影/神原里佳)

性暴力と、性暴力に対する不当判決に抗議するフラワーデモが6月11日、全国9都市で行なわれた。今年3月、娘に性交を強要した父親が無罪になるなど性犯罪事件の無罪判決が4件続いたことで4月11日に始まった抗議デモ。花を持ったり花柄を身につけたりして判決への抗議や被害者への共感を示す。3回目の6月は札幌から鹿児島まで9都市で開催された。

今回メイン会場となった福岡市の警固公園には約130人(主催者発表)が参集。呼びかけ人の一人、北原みのりさんも東京から駆けつけ「この社会で性暴力と無縁の女性はいない。『#MeToo』『#WithYou』の声を広げ力にしたい」と呼びかけた。

リレートークでは10人以上がマイクを握り、「性暴力を受けてPTSDになり人生を粉々にされた」「被害を証明できず、なかったことにされた」など、それぞれが性被害や社会への怒りを語った。小学生のときに教師から性暴力を受けたという女性も登壇。「絶望したこともあったが、ここに立って一人じゃないと実感できた。今は生きていてよかったと思える」と発言し、大きな拍手に包まれた。また、女性の自助グループの代表を務める和根崎いくえさんは「被害者があまりにもないがしろにされている。サバイバー(性被害を生き抜いた人)こそ社会資源。政治や司法は当事者を尊重し、彼女らに学ぶべき」だと訴えた。

DV被害経験を持つ村上聡子・北九州市議も参加。「性犯罪防止はもちろん、男性を加害者にしないための教育の必要性も痛感している。議会で訴えたい」と話す。

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