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女性参政権記念イベント──パリテ(男女同数)議会へ

宮本有紀|2019年5月7日6:07PM

日本の女性が初めて参政権を行使した1946年4月10日を記念するリレートークイベントが10日、東京と大阪で行なわれた。

寒い中でも熱いスピーチが続く。「性に関係なく活躍できる社会をつくるのが政治ではないのか」と話す山本さん。東京・新宿にて。(撮影/宮本有紀)

東京では、主催のパリテキャンペーン代表、三浦まり・上智大学教授が「前半の統一地方選では史上最多の女性が当選したと報道されたが、割合はたった1割強。それに知事、政令指定都市長はすべて男性。せっかく候補者男女均等法が通ったのにこんなことではいけない」と挨拶。

大学院生の是恒香琳さんは、医学部の女子学生入試差別問題に触れ、「私たちは転げ落とせるように傾いた床に立たされてきた」と表現。「作為的に女子を排除する差別的なしかけが、この社会にセットされている。解決方法は明瞭で、差別のしかけを破壊すること。男女同数の枠をつくれば女性が排除されず医学や政治を志すことができる」と述べた。

8月から開催の「あいちトリエンナーレ2019」で芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏は、参加アーティストを男女同数にし話題になったことを「嬉しいが、このことが話題になる状況に複雑な思い」とし「男性に下駄をはかせる社会構造になっている。だから男性が行動すべき」と指摘した。

『週刊SPA!』の女子学生を性的対象とした企画に抗議した大学生、山本和奈さんも登壇。「女性ができないことなどないが(医学部も政治家も)ハードルは高い。その状況を変えるのが政治。男性も女性も当事者意識を持って行動しよう」と力強くスピーチした。

(宮本有紀・編集部、2019年4月19日号)

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