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首相官邸前で「辺野古埋めるな」デモ 
元山仁士郎さんも参加

薄井崇友|2019年3月20日10:07AM

立場の違う多くの人に呼びかけ沖縄の思いを実現していきましょうと訴える元山
仁士郎さん、左に小池晃参議院議員。(撮影/薄井崇友)

「安倍は辞めろー。辺野古うめるなー。今日はこの連呼だけでいきます。私たちの怒りは、これに集約できる――」。この第一声で集会はスタートした。

沖縄は2月24日に行なわれた県民投票で「辺野古の海を守る」意思を鮮明にした。玉城デニー沖縄県知事が首相官邸を訪れ、安倍晋三首相にこの重大な結果を通知した3月1日夜、東京・永田町の首相官邸前には、沖縄の意思を無視し辺野古の埋め立て工事を止めようとしない安倍首相に抗議する人たちが集結した。

歩道には幾重にも参加者の列ができ「沖縄への暴力をやめろ!」「恥を知れ!」などと書かれた幟やプラカードなどが掲げられた。

「2019年は安倍政権の終わりの始まりにするぞ!」と、東京の新宿や銀座で「安倍は辞めろ」のコール一本でデモを主催してきた「怒りの可視化」や「未来のための公共」などが、「#0301辺野古埋めるな東京大抗議」に行こうと呼びかけていた。

「辺野古」県民投票の会代表の元山仁士郎さんや日本共産党の小池晃参議院議員も駆けつけた。

元山さんは、「沖縄の意思はまだ形になっていません」と政府の対応を指摘し話をはじめた。

「まず今のいじめの状態を終えないといけない。沖縄の声を重視し、多くの人たちに『県民投票の結果をどう思う?』と声をかけてほしい。みんなで話し合い、知恵を出し合えば他の選択肢を見つけられる。辺野古を埋めるのが唯一の選択肢ではないです。立場や考え方の違う人たちに、もっと呼びかけましょう」と訴え賛同を得た。

都内在住の40代男性は「辺野古を守る意思を沖縄がはっきりと示した。今度は本土、特に首都圏が試される。私たちは日々なぜ平穏を享受できているのか? それは沖縄から奪っているものがあるから。今度は何としても返さないと」と話し「辺野古埋めるな」のコールに合わせ、永田町の夜空に声を響かせていた。

(薄井崇友・フォトジャーナリスト、2019年3月8日号)

 

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