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日本の高校生たちがノーベル平和賞の正式候補に

市川瞳|2018年6月28日10:22AM

「微力だけど無力ではない」と信じて活動を続ける「高校生平和大使」。(写真/市川瞳)

核兵器廃絶を求めた署名を国連に届けている「高校生平和大使」。今年のノーベル平和賞候補に正式にノミネートされたことを受け、6月7日、報告集会を行なった。

「高校生平和大使」が生まれたのは、1998年。核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴え、国連を訪問してきた。この20年間に、約200名の平和大使が派遣されてきた。経験した高校生からは「被爆者の体験談を聞ける最後の世代として、絶対に続けていかないといけないことだと実感した」との声も聞かれた。

2001年からは、署名活動も始まり、全国で2000名の高校生が参加して、運動を作り上げてきた。署名は、国連公認の署名として、国連に永久保存されることになっている。これまで届けた数は、167万筆を超えた。

高校生平和大使派遣委員会の共同代表、平野伸人さんは「これを一つのステップとし、さらに10年、もう10年と活動を続けていけば、いつか成果があがると思っている」と決意をあらたにする。

ノーベル委員会から届いた登録通知書には、「今年の平和賞候補は330件、発表は10月5日」と記されている。

報告集会に参加した高校生からは「受賞は私たちのゴールではないが、受賞することで私たちの声を世界にさらに広げていけるのでは」と期待の声が聞かれた。

(市川瞳・編集部、2018年6月15日号)

 

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