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裏切りとウソにまみれた伊方原発の再稼働は許されない(伊田浩之)

2013年12月16日7:56PM

パレードには、全国の原発現地で反対を続けている人たちが数多く参加、再稼働反対を訴えた。

パレードには、全国の原発現地で反対を続けている人たちが数多く参加、再稼働反対を訴えた。

国内すべての原発が止まってから約2カ月半。最初の再稼働候補とされる四国電力伊方原発の地元、愛媛県松山市で2013年12月1日、「NO NUKES えひめ~福島を忘れない!再稼働させない!」(伊方原発をとめる会主催)が開かれ、海外を含め全国から集まった約8000人(主催者発表)が再稼働反対を訴えた。

時雨が混じるあいにくの天候だったが帰る人はほとんどいない。左は山本太郎参議院議員。

時雨が混じるあいにくの天候だったが帰る人はほとんどいない。左は山本太郎参議院議員。

伊方原発から約一〇キロメートルに暮らし、約四〇年間反対運動を続けてきた斉間淳子さん(八幡浜・原発から子どもを守る女の会)は壇上からこう訴えた。

「一〇月二六日に伊方原発を現地調査した原子力規制委員会の更田豊志委員は『とても優秀な原発です、トップバッターです』とコメントした。でもどれほど対策をしようと原発が安全でないことは福島が教えてくれました。伊方の裁判で指摘した原発の危険性は、福島ですべて現実となってしまった。あれは本当に人災です。私は命つきるまで原発反対の声を上げる」

ルポライターの鎌田慧さんは、四国電力に騙されたことを気に病んで一九七三年、自宅納屋で首を吊って自殺した井田キクノさん(当時七二歳)のことを紹介、「裏切りとウソとそれによる犠牲者をつくりだして伊方原発は始まった。原発は人々を弾圧し、地域社会を分断する」と再稼働を批判した。

城山公園で開かれた集会では三宅洋平さんらの演奏もあり、終始なごやかな雰囲気だった。

城山公園で開かれた集会では三宅洋平さんらの演奏もあり、終始なごやかな雰囲気だった。

集会では、日本最大規模の活断層である中央構造線から約六キロメートルという至近距離にある伊方をはじめとする、すべての原発の再稼働に反対する決議を採択。小雨が降るなか、二コースに分かれて松山市内をパレードした。

(いだ ひろゆき・編集部、2013年12月6日号)

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